NTTドコモビジネスレディスは4月30日から4日間、千葉県の浜野カントリークラブで開催される。
注目は、今季すでに1勝をあげており、ポイントランキングで2位につけている菅楓華。優勝した台湾ホンハイレディース以外でも、上位に進出。予選落ちした、富士フィルム・スタジオアリス女子オープン以外はすべてトップ10に入っている。
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■同コース舞台の昨季は15位タイ
菅は7戦して1勝、トップ10が6回で平均ストロークが2位、というのが、今季これまでの菅の成績。最初の4戦が2位タイ、2位、6位タイ、5位タイだった昨季以上の好スタートを切っており、今の流れを切らさずに戦っていきたいところである。
そして、ポイントランキング1位の佐久間朱莉とは約100ポイント差。NTTドコモビジネスレディスで優勝すれば佐久間の順位に関係なく、1位に踊り出る。
昨季までは特別協賛がパナソニックグループで、パナソニックオープンレディスという名称で開催されていたが、会場は同じ浜野CCだった。
菅は昨年大会に初めて出場し、結果は15位タイ。昨季はトップ10が16回あり、この順位が菅にとって良い成績かといえば、そうではないかもしれないが、平均パット数は決勝ラウンドに進んだ選手の中で3位で、最終ラウンドは1位タイとなった。井上誠一氏設計の同コースに対するイメージは悪くないだろう。
■今季の安定感はパットが武器に
菅はパットの安定感を武器にしている。今季現時点(4月27日時点)で、パーオンホールの平均パット数が1.7127で1位、1ラウンド当たりの平均パット数は28.2609で2位だ。
菅楓華のスタッツ・順位(4月27日時点)
| スタッツ | 25年 | 26年 |
| 平均パット数(パーオンホール) | 6位 | 1位 |
| 平均パット数(1ラウンド当たり) | 23位 | 2位 |
| パーオン率 | 5位 | 11位 |
パーオンホールの平均パット数は、このまま行けば、2024年の山下美夢有の記録を更新して、ツアー新記録となる。
昨季のパーオンホールの平均パット数が6位となっており、すでにパット巧者といえる水準ではあったが、今季はさらに高い水準での安定感を見せている。
昨年大会のパットのデータが及第点であることもあり、浜野CCのグリーン上でのプレーには自信を持って臨むことができるのではないだろうか。
菅のストロークを見ると、ショートパットだけでなく、ミドルパットでも、リズミカルにストロークし、フィニッシュで静止した状態でボールの転がりを見ている。基本的には、ボールがカップインするか、ボールが止まるか、ボールがカップを通過するまで、ピタッと静止している。
インパクトでボールの転がる距離や方向は決まる。だが、インパクトだけに集中するのではなく、フィニッシュを意識することで、結果的にインパクトが安定してイメージ通りにボールが転がりやすくなる。
フィニッシュ静止ー。一般ゴルファーも意識したいパッティングのポイントである。
■ショット精度が戻れば年間女王も
パーオンホールの平均パット数が良いのだから、パーオン率が高まれば、より良い成績に期待できるわけだが、菅の今季現時点のパーオン率は66.6667%で11位。昨季は73.3238%で5位に入っており、向上の余地があると言える。
JLPGA公式選手名鑑の2026年の目標の欄にある「安定したゴルフをすること」は、現時点ではクリアしているが、現在のパットの調子を維持しつつ、ショットが復調すれば、より高い水準で安定感を見せての年間女王もあり得るだろう。
まずは、オープンウィークを挟んでのNTTドコモビジネスレディスでのプレーに注目したい。
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著者プロフィール
野洲明●ゴルフ活動家
各種スポーツメディアに寄稿、ゴルフ情報サイトも運営する。より深くプロゴルフを楽しむためのデータを活用した記事、多くのゴルファーを見てきた経験や科学的根拠をもとにした論理的なハウツー系記事などを中心に執筆。ゴルフリテラシーを高める情報を発信している。ラジオドラマ脚本執筆歴もあり。








