第62回小倉記念(19日/GIII、小倉芝2000m)には、J.コレットとともに重賞初Vを狙うジョバンニ、都小路Sを制し連勝を目指すガイアメンテ、昨年のオークス3着馬タガノアビー、などが出走予定。
本記事では、出走各馬の追い切りを診断し、高評価の有力馬や穴馬をピックアップ。ここでは「タガノアビー」を取り上げる。
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■タガノアビー
500キロを超える雄大な馬格に、オークス3着が示すスタミナと切れ味を兼備した素材。そのポテンシャルだけを見れば、54キロのハンデは魅力だ。ただ、その能力を毎回出し切れない難しさもまた同馬の個性。だからこそ、十分に間隔を空けて心身をリセットした今回の臨戦過程は実にしっくりくる。
1週前はCWコースで6F82.4-67.2-52.4-37.4-11.4。単走ながら集中力は十分で、大柄な馬体とは思えないほど完歩はしなやか。皮膚の薄さからも代謝の良さが窺え、休養効果を十分に感じさせた。最終追い切りはCWコースで5F71.9-55.9-39.7-12.0。小倉への輸送を考慮して軽い調整にとどまっているが、終始馬なりのまま余力十分にフィニッシュした。時計よりも重視したいのはフォームの安定感である。間隔をあけたことで変に気持ちが昂ることなく、大型馬らしい迫力と柔らかさが同居したフットワークは見応え十分。
高い能力を持ちながら、それを安定して発揮できない難しさが同馬の課題であることは変わらない。しかし、この中間はレース間隔を十分に確保したことにより、ノーストレスで精神面の余裕が生まれ、気負う素振りを見せなかった点を高く評価できる。実戦では折り合いを優先する形になるだけに、展開や馬群の捌きひとつで結果が左右される可能性は残るが、それでも力を発揮できる状態まではきっちり整えられており、飛躍に期待したいシーンだ。
総合評価「A」
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