【小倉記念/全頭診断】”勝ちパターン”見込めるジーティーアダマンは要警戒 「2.0.0.1」夏巧者も魅力たっぷり

【小倉記念/全頭診断】”勝ちパターン”見込めるジーティーアダマンは要警戒 「2.0.0.1」夏巧者も魅力たっぷり

今週は小倉競馬場で、第62回小倉記念(19日/GIII、芝2000m)が行われる。波乱が続くサマー2000シリーズの第3戦として施行されるレースだ。

ここでは馬券検討のヒントとして、出走馬18頭の全頭診断を行う。

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■小倉記念2026 出走予定馬全頭診断

・ウエストナウ

前走メトロポリタンSは好時計での勝利。斤量58キロをものともしなかった点から、今回の斤量57.5キロがマイナスに働くことはなさそうだ。過去の重賞凡走を振り返ると、渋った馬場の神戸新聞杯に距離不適の菊花賞、冬競馬の鳴尾記念、中山金杯と敗因は明らか。未経験の夏競馬がどうかも、何らかの印は必要か。

・エヒト

3年前の本レース勝ち馬だが、その後使われた芝2000mでの3戦はすべて勝ち馬と1秒差以上の大敗。現状では距離不適と言わざるを得ない。

・ガイアメンテ

前走都大路Sは鮮やかな末脚でレコード勝ち。これまで稍重~不良馬場で3勝を挙げてきたように時計のかかる馬場専門と思っていたが、急激に馬が変わってきた印象だ。芝2000mは2、2、4、2着と大崩れなし。夏競馬も【2.0.0.1】と及第点を与えられる成績を残しており、ここも好勝負が期待できる。

・カエルム

長丁場を狙ったローテーションを歩んできた馬。夏競馬の良績がない点も含めて厳しい戦いが予想される。

・カネフラ

オープンクラスでは【0.0.0.7】と歯が立たず。変わり身は望み薄か。

・ケイズレーヴ

地方馬がJRAの芝重賞に挑戦。常識的に買い材料は乏しいと言わざるを得ない。

・コパノサントス

1勝クラス以降の馬券内は10頭立て以下に限定。多頭数の小回りコースがベスト条件とは言い難い。

・サフィラ

この馬で強調したいのは血統面。いわゆるサロミナ一族にあたるが、サロミナ産駒×夏の小倉芝は【6-0-0-2】と際立った好成績を残しているのだ。有馬記念2着サラキアも夏の小倉から一気に覚醒。全3勝を挙げる右回り替わりも歓迎で、輸送の不安を考えると小倉滞在も良く穴馬候補としてケアしたい。

・ジョバンニ

ホープフルS2着、皐月賞4着など積み重ねた実績はメンバー中最上位。まさか夏のローカルGII・ハンデ戦に登場するとは思わなかったが、斤量57.5キロなら許容範囲内と言えそうだ。国内の芝2000mは【1.4.0.1】掲示板外なし。善戦マンのキャラクターゆえ何かに先着されそうな雰囲気こそあれ、大崩れは考えにくい。

・ジーティーアダマン

1番人気に支持された前走都大路Sは3着。レコード決着の流れにも対応し、馬券内を確保したレースぶりは決して悲観するものではない。早め先頭から抜け出すのがこの馬の勝ちパターン。ガイアメンテ、ジョバンニより前で運ぶ可能性が高い今回は侮れない1頭だ。

・ゼンダンハヤブサ

年明け以降はマイルを中心としたローテーション。未経験の芝2000mかつ重賞での強調材料は乏しい。

・タガノアビー

3歳時にオークス3着がある馬。その後は少しの足踏みがありつつ3勝クラスを突破しオープンクラスへと駆け上がった。全4勝を右回りで挙げる馬。持ち時計に乏しい点は気がかりだがノーマークは禁物だ。

・テーオーソラネル

前走も長期休養明けだったが、今回は1年半以上のレース間隔での出走。厳しい印象は否めない。

・トータルクラリティ

フタ桁着順が続いている馬。厳しい。

・ナムラエイハブ

重賞では【0.0.0.6】と厚い壁にぶち当たっている現状。もう少しクラス慣れが必要だろう。

・ノーランサンライズ

3勝クラスですら掲示板外が目立つ馬。厳しい。

・マイネルメモリー

リステッド競走の近走は掲示板外続き。コンスタントに使われたタイミングで着順を上げるタイプでもあり、ここは次走への叩き台が濃厚か。

・レーゼドラマ

1800~2000mの勝利時における走破時計は平凡。寒い時季の時計のかかる馬場が合うタイプで、オール野芝の夏の小倉がマッチするとは思えない。

Winsightより一部編集・転載(2026年7月16日 18:00公開の記事

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著者プロフィール

田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
馬柱の隅々まで徹底分析を行い、確かな精度で軸馬・妙味馬を抽出する「馬柱探偵」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在は競馬メディア『Winsight』で予想コラム執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。

izukawaya