6月にマレーシアのセパン・インターナショナルサーキットで開催予定だった第3戦が中東情勢の影響で中止となり、SUPER GTの2026年シーズンは全7戦で争われることになった。今週末の第4戦(予選:8/1、決勝:8/2)は、5月初旬の第2戦から約3カ月という長いインターバルを経ての開催となる。1戦少なくなったことは果たして、チャンピオンシップにどう影響するのだろうか。
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■4連覇へ突き進む36号車、ライバル陣営は正念場
GT500クラスは開幕から2戦をともにディフェンディングチャンピオンの#36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)が制し、4連覇に向け絶好のシーズンスタートを切っている。昨年までの3連覇期間はいずれも、36号車は年間3勝。単純に考えると、もう1勝すればチャンピオン当確ということになる。そのチャンスがひとつ減ったのかといえば、そうではない。大きなサクセスウェイト差で戦うレースが1つ減ったと考えると、むしろ好都合。“セパン戦で36号車に近づく”という目標を掲げていたライバルチームは逆に、そのチャンスを失ったことになる。
接戦を演出するために、獲得ポイントに応じた重量などのハンデが課せられるサクセスウェイト制を採用しているSUPER GT。トヨタ、ニッサン、ホンダの国内3メーカーの戦いであるGT500クラスは特に各チームの力が接近した状況で争われており、“1強”が複数年続くことはなかった。2連覇はあったが、いずれもここまでの圧倒的な強さではなかったと記憶している。サクセスウェイト制だけでなくマシンレギュレーションに関しても極力性能差が抑えられるよう工夫されている中で、これほど圧倒的な強さを見せるチームがあることは、見る側にとっては異例の興味深さであるのだが、ライバルチームにとっては屈辱でしかないだろう。どうやれば連覇を阻止できるのか、この3カ月間のインターバルは、その戦略を練るに十分の期間であったはずだ。ホンダ勢、ニッサン勢にとっては、トヨタ勢が得意とする富士での今回の再戦は、シーズンの正念場だといえそうだ。
■ニッサンとホンダは巻き返せるか
ノーハンデでのダブルヘッダーという、36号車の3連覇に有利に働いたイレギュラーなフォーマットが採用された昨年と違い、今年の第4戦は従来の300kmレースフォーマット。サクセスウェイトがまだ軽い上に開幕戦、第2戦で速さを見せた、トヨタ勢の#8 KeePer CERUMO GR Supra(大湯都史樹/小林利徠斗)や#14 ENEOS X PRIME GR Supra(福住仁嶺/大嶋和也)が優勝を争うというのが、オーソドックスな予想だ。ニッサン、ホンダ勢は今回、これらの上に行くことが必須と考えなければならない。今年から3台体制となったニッサン勢がこの目標を達成するとすれば、期待が大きいのが、富士で高い実績を持つ#23 MOTUL Niterra Z(千代勝正/高星明誠)。同じく富士で行われた今年の第2戦でも3位に入っており、ニッサン勢が今年掲げる“3台が一体になって”という戦いが実践できれば、それも可能になるだろう。
またホンダ勢については、今年投入したニューマシンHRC PRELUDE-GTが、長いインターバル間にどこまで熟成が進んでいるかに期待する。2代前のNSX-GT、先代のCIVIC TYPE R-GTの、それぞれ弱点を克服すべく開発されたマシンだけに、シーズン中の伸び代はニッサンよりももっと大きいと考えられ、第4戦を機に一気に飛躍すれば、その先の後半戦も面白くなるのではないだろうか。
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