今季のナ・リーグMVP争いは、ドジャースの大谷翔平投手と、「PCA」ことカブスのピート・クロウ=アームストロング外野手による接戦となっている。米スポーツ専門局『ESPN』は今回、ドジャースとカブスを除いた20人以上の選手に「大谷とPCA、どちらがMVPに近いか」と質問。その結果、PCAが15票を獲得し、4票の大谷を圧倒した。2人同時受賞というのも2票あった。大谷が巻き返せるとしたら、「投手としてマウンドに戻り、再びサイ・ヤング賞級の投球を見せること」という意見が多数を占めた。
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■『ESPN』がアンケート実施
MVPレースにおいて、デッドヒートを繰り広げている大谷とPCA。2人は主要な打撃指標でリーグ1、2位を争っているが、PCAは走塁と中堅守備、大谷は投手としても高い価値を生み出している。そんな中、『ESPN』は大谷派かPCA派か、選手の声を聞いた。
PCAを推す最大の理由は、打撃だけでなく、走塁と球界屈指の中堅守備でも毎日チームに貢献していること。レッズのブラディ・シンガー投手は「大谷が投げていれば、おそらく大谷だが、今ならPCA。試合の流れを変えられる選手だ」と評価。
ガーディアンズのリース・ホスキンス内野手も「毎日出場する選手の方が、日々チームに大きな影響を与える。ここ2カ月のPCAは、常にグラウンド上で最高の選手だ」と語った。また、ホワイトソックスのトレバー・リチャーズ投手は、PCAが球界最高ともいえる守備力を備えた「完成された選手」であり、40本塁打・40盗塁を達成する可能性があると指摘した。
■「投球を再開すれば議論は変わる」
一方、大谷を支持する選手は、前半戦に見せたサイ・ヤング賞級の投球と、打者としての圧倒的な成績を重視。ホワイトソックスのショーン・バーク投手は「彼はサイ・ヤング賞級の投球を見せたし、打撃でも活躍している。攻守ならぬ“投打”の両面で、これを成し遂げた選手はいない」と大谷に一票を投じた。
同じくホワイトソックスのドリュー・ロモ捕手も「MVPは今季だけを評価する賞だと分かっているが、大谷は史上最高の選手。前半戦の投球だけでも十分だ」と述べた。
また、“最終判断”を保留する選手も存在。彼らの多くは、残りのシーズンで大谷が再び先発投手として登板できるかに注目している。
レッズのマシュー・マクレーン内野手は「現時点ならPCAだが、大谷が投球を再開すれば違いが生まれる」とコメント。エミリオ・パガン投手も、PCAの守備による価値と大谷の投手としての価値を比較すべきだとし、「大谷が終盤に先発して毎回5~7イニングを投げるなら、議論は変わる。そうでなければPCAに投票する」と語った。
現状では、毎日の守備と走塁を含めた総合力でPCAが選手間の支持を集めているが、大谷がレギュラーシーズン終了までにマウンドへ戻り、先発として十分な投球回をこなせれば、一気に形勢が逆転する可能性があるということのようだ。
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