【編集部ブログ】コロンビアとの試合後、日本のファンが会場のゴミ拾い。海外メディアも大絶賛。これについて思うこと

6月19日に開かれたサッカー・ワールドカップのロシア大会の一次リーグで、日本代表は強豪コロンビアに2-1で勝利し、勝ち点3を獲得した。

アジア勢がワールドカップで南米のチームを下したのは史上初。海外メディアも、この歴史的勝利を驚きと共に取り上げている。

しかしながら、特にBBCやコロンビア紙がこぞって取り上げたのは、どうやら会場を訪れた日本人ファンの態度だったようだ。

(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

「日本代表チームがコロンビアをピッチ上で『一掃』した後、日本のファンもまた、スタジアムの列や座席をきれいに『掃除』した」

「大きなゴミ袋を持って来た彼らは、見つけ次第ゴミを拾いて会場を歩いた。それは今大会が初めてではない。4年前のブラジル大会も、コートジボワールに敗北した後もスタジアムに残りゴミを集めていた。 サムライブルーのサポーターは、決して彼らの良いマナーを失うことがない」

「ワールドカップ のなかで私にとってこれが最高の瞬間だ。日本のファンが試合後にゴミを拾っているところさ。この試合から、人生の教訓も学ぶことができる」

幼いころの教育が関係している?

アルゼンチン最大の日刊紙『クラリン』は日本のゴミ拾いについて「世界には、私たちとはかけ離れた慣習を持つ国もあるが、多くの文化が一堂に会するのもW杯の美しさだ」としている。

『CNNチリ』では、日本の子供は幼いころから教室を20分掛けて清掃していると伝え、これが公共の場所を綺麗に保つ規律やリスペクトに繋がっていると解説した。

編集後記

ただ、会場に残ってゴミを掃除することは、別に日本人観戦客だけがする行為ではないということを、オリンピックなどの国際大会を直に観戦したことがある方であればわかるはずだ。ましてや、日本人もすべての観戦客がゴミ拾いをするわけではないだろう。

現に、今大会でもセネガルファンが試合後にゴミを集めている様子も報告されている。(日本ファンに影響を受けたとの話もあるが)

とはいえ、国際大会の度に各国のメディアに取り上げられていることから、日本人観戦客がこうしたゴミ拾いなどをきちっと行う割合は、他国の観戦客と比較して高いとは言えそうだ。

アメリカの文化人類学者であるルース・ベネディクトの著書『菊と刀』は、欧米では内面の良心を重視する(=罪の文化)のに対し、日本は世間体や外聞といった他人の視線を気にする(=恥の文化)傾向が強いと考察している。

私自身、海外で外国人と共に行動しているときに、「日本人の代表」として意識的に見栄えのいい行動をしてしまうことが、少なからずある。

ひょっとしたら、いつからか海外メディアでそうした日本人の美徳が報道・紹介される度に、国際大会の場所は日本人にとって「海外の目を気にし、自国のキレイ好き文化をアピールしなくてはならない場所」に、無意識的にもなっているのかもしれない。

邪推し過ぎたかもしれない。単純に、「え、ゴミ残しておくの普通に気持ち悪いじゃん」という生理的感覚かもしれない。結局のところ、どんな背景があろうとも、やはり行動することに意味がある。素晴らしいことだし、ロシアワールドカップ を現地観戦し、ゴミ拾いまできちっと行っている日本人ファンを、誇りに思う。

立つ鳥、跡を濁さず。海外の、日本のいい側面ばかり取り上げてられているニュースばかりを必要以上に気にするのもどうかと思うが、今回のニュースは素直に誇らしく思うべきではないか。

参考:https://www.bbc.com/news/world-asia-44492611

≪編集部≫

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