【プロ野球2021プレビュー】オリックス 元守護神も電撃復帰、若手の覚醒で躍進の可能性も

(C)Getty Images

2年連続最下位で2015年から続くBクラスが6年に延びたオリックス。最近5年間のパ・リーグで唯一クライマックスシリーズ進出がなく、チームは低迷が続いている。そんな現状を打破するべく、近年は育成枠を積極的に活用するなど、生え抜き選手の育成に舵を切り、投打で若い選手の台頭が目立っている。

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■元守護神が電撃復帰、実績ある選手を補強

オリックスの主な新戦力

昨秋のドラフトでは上位指名3人が高卒選手と、将来を見据えたチームづくりを感じさせた。そしてオフも、MLBオールスター出場5回の実績を持つA・ジョーンズを獲得した昨年に比べると、新戦力の補強は阪神を自由契約になった能見篤史、楽天から1年で復帰となるロメロを獲得したぐらいだった。

能見は今年42歳になるが、昨季はリリーフで34試合に登板しており、さらにプロ17年目を迎える経験値は、20代の選手が中心の投手陣では貴重な存在。球界では異例と言える移籍後即兼任コーチにも就任している。

一方のロメロは2017年からオリックスで2年連続25本塁打以上を記録するなど、3年間で69本塁打、192打点を記録した右の大砲。昨季も楽天で打率.272、24本塁打、63打点をマークした。

そこに飛び込んできたのが、元守護神の平野佳寿の電撃復帰のニュースだった。NPB通算156セーブを誇り、メジャーでも結果を残した男が4年ぶりに帰ってくる効果は計り知れないものがある。能見、ロメロも含めて、今オフの補強はハズレなしの“安心の銘柄”だと言える。

■先発、リリーフに若手有望株が目白押し

◆主なオリックス投手の昨季成績一覧

現有戦力には、今後の成長が楽しみな存在が多い。先発陣では、2年連続でタイトルを獲得し絶対的存在になりつつある山本由伸と、2019年最高勝率の山岡泰輔の右腕二枚看板に加え、山﨑福也田嶋大樹のドラフト1位左腕コンビが控える。また、来日9年目を迎えるディクソンも抑えから先発に再転向となる予定だ。

ただ、山本と山岡の2人に対する信頼度は高いが、それ以外の面々は安定感を欠き、昨季途中から先発に再転向した増井浩俊や育成出身の榊原翼張奕、高卒1年目でプロ初勝利をマークした2019年のドラフト1左腕・宮城大弥などもローテ争いに入ってきそうだ。、

リリーフ陣は、復帰の平野と、昨季41試合で19ホールドをマークしたヒギンスを中心に、昨季チーム最多登板の山田修義比嘉幹貴海田智行と経験豊富な選手が多い。右ヒジのトミー・ジョン手術で育成に降格していた黒木優太も支配下復帰を果たしたが、ここでも吉田凌齋藤綱記漆原大晟富山凌雅など、勢いのある若手が揃う。

元々、昨季最下位とは思えない豊富な陣容に平野が加わったことで、リリーフ人はリーグ最強クラスになった。高卒ドラ1の新人・山下舜平大の成長も非常に楽しみ。今季から就任した入来祐作、選手兼任の能見両コーチらの手腕にも注目したいところだ。

■外国人が得点力アップのカギを握る

◆主なオリックス打者の昨季成績一覧

問題は打線だ。昨季初タイトルとなる首位打者に輝くなど、球界を代表する打者に成長した吉田正尚が中心となるが、吉田尚以外は3割打者がゼロと深刻な状況である。チーム得点が昨季リーグ最下位だった打線のカギを握るのは、今季もやはり外国人選手になりそうだ。

勝負強いロメロの復帰は得点力アップに大きなプラス材料になるが、「今季こそ」と期待したいのが来日2年目のジョーンズ。昨季は腰痛での戦線離脱もあり、打率.258、12本塁打と期待外れの成績に終わったが、コロナ禍の状況の中で1月中旬に来日するなど、今季にかける意気込みが感じられる。もう一人の外国人野手であるモヤも昨季は46試合で12本塁打と長打力は折り紙付き。激しい外国人争いは打線全体の活性化につながる。

野手の若手選手では、佐野皓大宗佑磨大下誠一郎らの外野手争いに注目。昨季は主に代走で20盗塁をマークした佐野には1番定着も期待される。さらに太田椋紅林弘太郎元謙太という将来有望なプロスペクトたちが控え、近い将来、非常に楽しみなチームになるはず。あとは、いかにチーム一丸となって“気運”を高められるか。リーダーシップをとる選手の出現も求められる。

記事提供:ベースボール・タイムズ

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