【プロ野球2021プレビュー】最下位ヤクルト、大黒柱残留と積極補強で3年ぶりAクラスなるか

(C)Getty Images

2年連続最下位、最近5年間でBクラス4度と低迷が続くヤクルト。オフには懸念材料だった小川泰弘山田哲人がともに複数年契約で残留し投打の主軸のFA流出は免れたが、同時に大量16選手がチームを去るなど、大胆な血の入れ替えを行なって新シーズンに挑む。

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■通算2171安打のヒットメーカーが加入

◆主なヤクルトの新戦力と昨季成績一覧

ドラフト、新外国人に他球団を自由契約になった選手も含めた17人の新戦力で、注目度という点でもっとも高いのがソフトバンクから移籍した内川聖一だ。昨季は選手層の厚いチーム事情もあり、一軍未出場に終わったが、史上2人しかいないセ・パ両リーグでの首位打者など、通算2171安打のヒットメーカーの加入は、大きな戦力アップになるはずだ。

育成を含めて10人が新たに加わった投手陣では、木澤尚文山野太一の大卒ドラフト1、2位コンビに即戦力の期待がかかる。

新外国人のサイスニードは最速155キロを誇るパワータイプの右腕で、米国では先発、リリーフ両方の経験があるが、コロナ禍の影響による出遅れが心配な要素。

その他、トライアウトを経て獲得した前日本ハムの東大出身左腕・宮台康平、育成契約の近藤弘樹小澤怜史といった面々は、近年、成功例の多いパ・リーグから移籍の投手であり、予想外の活躍が期待できるかもしれない。

また、野手では新外国人のオスナサンタナというメジャー経験が豊富な長距離タイプの右打者を加えて破壊力アップの予感。中軸候補に期待されているが、こちらもコロナ禍での来日遅れが懸念され、何より外国人は「蓋を開けてみないと……」という点があるため、現時点で過度の期待を寄せるのは危険だろう。

■豊富なリリーフ陣と新戦力必須の先発陣

◆昨季のヤクルト投手陣の成績一覧

課題は投手陣だ。昨季は12球団ワーストのチーム防御率4.61であり、特に先発陣にコマ不足の感が否めない。

小川に続く先発陣は、昨季の勝ち星で見るとスアレスの4勝が2番手で、高梨裕稔が3勝、今季40歳となる石川雅規が2勝と散々な状況だった。同じく2勝だった原樹理や、今季飛躍が期待される左腕の高橋奎二、昨季途中にNPB復帰を果たして4年ぶりの勝利を挙げた歳内宏明らがローテ候補になるが、新戦力の木澤、山野に、プロ2年目での飛躍が期待される怪物右腕・奥川恭伸、同じく2年目の吉田大喜の台頭が不可欠になる。

リリーフ陣は、FA権を取得した石山泰稚の残留が決まり、昨季50試合に登板したマクガフとも契約更新。昨季チーム最多登板で初タイトルを獲得した清水昇梅野雄吾、左腕の寺島成輝など、人材は豊富だ。昨季、ブレイクを果たしたソフトバンク育成出身の長谷川宙輝のように、近藤、小澤の育成再出発組には“2匹目のドジョウ”も期待される。

■内川は強力打線のスパイスになれるか

◆昨季のヤクルト打撃陣の成績一覧

最近5年間で唯一、2位となった18年の要因は、リーグ屈指の攻撃陣にあった。山田の残留で、ベテランの坂口智隆、あるいは成長著しい山崎晃太郎の1番から、NPB復帰後も安定した成績を残している青木宣親、今や不動の4番に成長した村上宗隆までの打順は計算できるが、昨年固定できなかったのが5番だった。

雄平川端慎吾らの実績組が不振や故障に泣き、期待された塩見泰隆西浦直亨らも定着できなかった。今季は高津臣吾監督が「2人で50、60発」と期待するサンタナ、オスナの新外国人が候補になるが、コロナ禍での来日の遅れもあるなかでは、内川への期待が大きくなりそうだ。

準レギュラークラスの選手では、宮本丈廣岡大志中山翔太など、将来が楽しみな大砲候補が多い。東北福祉大からドラフト4位入団の元山飛優は侍ジャパン大学代表の経験もあり、即戦力の期待もある。昨季、定位置奪取のきっかけを掴んだ西田明央に、ともに今季復活をかける実績組の中村悠平嶋基宏らが競う捕手争いにも注目だ。

記事提供:ベースボール・タイムズ

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