【ゴルフ】松山英樹のマスターズ制覇にレジェンドらが称賛 T・ウッズ「ゴルフ界にインパクトを与える」

アジア人初のマスターズ 優勝を果たした松山英樹 (C)Getty Images

米男子ゴルフの海外メジャー初戦・マスターズ最終日は11日(日本時間12日)、米ジョージア州のオーガスタ・ナショナルGC(7475ヤード、パー72)で行われた。4打差の首位で最終ラウンドに臨んだ松山英樹LEXUS)は4バーディー、5ボギーの73で回り、通算10アンダーで初優勝。日本男子初の海外メジャー優勝、そしてアジア人初のマスターズ制覇の快挙を成し遂げた。

◆【動画】松山英樹の優勝後インタビュー 「日本の子供たちもメジャーを目指して」

■池ポチャもあったが1打差で逃げ切り

2位と4打差でスタートした松山。4打差を「余裕を持ってプレーできるスコア」と伝える米メディアもあったが、メジャー初制覇へ向けての道のりは甘くはなかった。

1番パー4、松山のティーショット。3番ウッドで放ったボールは右サイドの林の中へ。第2打も木に直撃しそうな肝を冷やすショット。第3打もピンに寄せることができず、結局このホールはボギー。この時点で1、2番をバーディー発進し、通算9アンダーとしたウィル・ザラトリス米国)に1打差に迫られた。

しかし、「2番でいいティーショット打てて、そこから落ち着いてやれた」と松山が振り返ったように、すぐに本来の姿を取り戻した。2番パー5ではバーディーを奪取し、通算11アンダーに戻した。続くホールもパーセーブを続け、完全に安定感を取り戻した。

神に祈るしかない」と言われるほど高難度のアーメンコーナーの11、12、13番はパー、ボギー、バーディーのイーブンで切り抜けた。しかし試練は続き、15番パー5では第2打を池へ落としてしまった。2オン狙いが裏目に出て、痛恨のボギー。この時点で、4ホール連続バーディーで猛追してきたシャウフェレに2打差まで迫られた。ところが、今度はその肉薄してきたシャウフェレが16番で池ポチャ。まさかのトリプルボギーで後退した。

松山は16番でもボギーをたたき、通算9アンダーでホールアウトしたザラトリスとは2打差になった。タイトルへの正念場を迎えたが、17番はパーセーブ。観客のスタンディングオベーションで迎えられた最終18番はボギーだったが、何とか1打差で逃げ切った。

■日本ゴルフ界に新時代到来

この松山の快挙を海外メディアも速報で伝えた。英公共放送BBCは「松山はメジャータイトルを初めて制した日本人となった」と報じ、米ニューヨーク・タイムズは「画期的なパフォーマンスで勝った」と称賛した。

また、タイガー・ウッズは自身のツイッターを更新し、「日本に誇りをもたらした英樹」と祝福。続けて、「君と君の国にとって、こんなに大きな偉業を成し遂げておめでとう。この歴史的なマスターズ制覇はゴルフ界全体にインパクトを与える」と記した。

ゴルフ界のレジェンド、ジャック・ニクラウスも「英樹だけでなく日本のゴルフ界全体のことを思うと本当にうれしい」とツイートし、松山の勝利を喜んだ。松山は試合後、テレビのインタビューで「日本人でも勝てるということが分かってもらえたと思う。メジャー制覇を目指して頑張ってほしい」と、日本の子供たちに向けてメッセージを残した。

日本人がマスターズに初挑戦した1936年(昭11)から85年、同じくメジャー4大会に日本人が初挑戦した1932年(昭7)の全米オープンから89年。青木功尾崎将司中嶋常幸ら「AON」も越えられなかった途方もない壁を松山が乗り越えたことで、日本ゴルフ界に新たな時代が到来しそうだ。


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