【ゴルフ】山下美夢有、ツアー初優勝で世界ランクも急上昇 渋野ら「黄金世代」に迫る「21世紀世代」

ツアー初優勝を飾った山下美夢有(2021年4月18日)(C)Getty Images

女子プロゴルフツアー・KKT杯バンテリンレディスの最終日が18日、(熊本空港CC=6501ヤード、パー72)で行われた。19歳のルーキー・山下美夢有が7バーディー、1ボギーの66で回り、大会レコードの通算14アンダーでツアー初優勝を飾った。

2001年度生まれの「21世紀世代」では、昨年2勝の笹生優花に続く2人目の優勝者となった。また、この優勝で山下は19日付の女子ゴルフ世界ランキングでも前週133位から87位に急浮上。自信初のトップ100入りとなった。

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■昨年2勝の笹生に続く優勝、勝因はショットの安定感

2位に5打差をつける圧勝劇。「21世紀世代」からニューヒロインが誕生した。

首位に2打差の4位タイでスタートした山下。前半2番パー4で4メートルのバーディーパットを沈めると、4番パー5でもバーディーを奪取し、単独首位に立った。

後半も順調にスコアを伸ばし、10番でこの日唯一のボギーをたたくが、続く11番から2連続バーディーとバウンスバックに成功。最終18番はバーディーこそ逃したが、きっちりとパーで締め、大会新の通算14アンダー、202でフィニッシュ。身長150センチ、現役ツアーメンバー中、最も小柄な王者が誕生した瞬間だった。

勝因はショットの安定感だ。上位陣が強風に苦しむ中、強気にピンを攻め、全体1位となるパーオン率78%をマークした。

優勝インタビューでは、「優勝できてすごくうれしい気持ちでいっぱい。ここまで来られたのは本当にたくさんの方々に支えていただいたおかけです」と涙を流し、感謝の思いを口にした。

同じ「21世紀世代」では、昨年6月の開幕から笹生、西郷真央が活躍。山下は3連続予選落ちするなど同世代に一歩遅れを取った時期もあったが、焦らず努力を積み重ね、初優勝にこぎつけた。その月日を思い、涙になったのかもしれない。

■火花散らす世代間の争いにも注目

ただ、昨年2勝を挙げた笹生は一足先に米ツアーに参戦。17日に終わったロッテ選手権では一時首位に立つなど堂々たるプレーを披露し、自己最高の6位に入った。今後もライバルとの切磋琢磨が続くだろう。

渋野日向子小祝さくら畑岡奈紗ら1998年度生まれの「黄金世代」、古江彩佳西村優菜安田祐香ら2000年度生まれの「ミレニアム世代」、山下、笹生、西郷らの「21世紀世代」と、若手実力派が次々と頭角を現す女子ゴルフ界。火花散らす世代間バトルに注目するのも面白い。

男子ではマスターズを制覇した松山英樹の東北福祉大の後輩、金谷拓実が18日付の最新世界ランキングで東京五輪出場権を得られる日本勢2番手の76位に浮上した。

男女とも日本ゴルフ界に新しい波が来ているのは、確かなようだ。

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文・SPREAD編集部


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