【ゴルフ】23歳・片岡尚之、キャディー付けずにプロ4戦目で初優勝した新星の「戦略」と「メンタル」

片岡尚之 (C)Getty Images

男子プロゴルフツアーの「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ」の最終日が9日、栃木・西那須野CC(7036ヤード、パー72)で行われ、プロ4戦目の23歳・片岡尚之が、6バーディー、2ボギーの68で回り、通算15アンダーでツアー初優勝を飾った。若手の台頭で活況を呈す女子ゴルフ界に負けじと、男子ツアーにも新星が現れた。

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■難易度の高い18番を難なく乗り越えた

最終日は首位と4打差の11アンダー、9位からスタートした片岡。最終組から4つ前の組でプレーし、通算15アンダーでホールアウト。この時点で、片岡を含めて後続の石川遼時松隆光ら5人が首位に並んでいたが、ここから思わぬ展開が待っていた。

難易度の高い18番で石川がダブルボギーを叩くなど、ライバルたちが次々と脱落していったのだ。16番でバーディーを取り、首位に並んでいたベテランの宮本勝昌でさえも18番をボギーとするなど、最終ホールでスコアを落とす選手が続出し、優勝が転がり込んできた。

グリーン脇で待っていた片岡も「何が起こったのか分からなかった」と話したほど、終盤を迎えての急展開だった。しかし、このドラマを生んだのは、運ではなく片岡の実力に相違なかった。運命を分けた18番(パー4)は、上位14選手のうちパー以内にまとめたのは、片岡を含めてわずかに3人だけだった。

グリーンの斜面に切られたピンポジション、強い向かい風…。片岡は安定したショットで、この難関を乗り越え、勝利を手繰り寄せたのだ。

■ひとりで風と芝目を読み、距離を計算

サッカー元日本代表DF・内田篤人氏に似たイケメンぶりで注目を浴びた片岡だが、もう一つ目を引いたのが、セルフプレーだ。

プレー中、唯一の味方となるキャディーを付けずにラウンドした。ひとりで風と芝目を読み、残り距離を計算した。電動カートにクラブを載せて、自ら運んだ。ひとりでやり切り、技術だけでなく、コース戦略とタフなメンタルを持つことも証明した格好だ。

コロナ対策として、昨年から認められているセルフプレーで初の優勝者となった。また、プロ4戦目での栄冠は、東北福祉大の偉大な先輩・松山英樹、一つ下の金谷拓実に次ぐツアー3番目のスピード優勝でもある。

「まぐれと言われないように2勝、3勝と続けたい」と話した片岡。言葉通りに実績を重ねていけば、先輩・松山のように海外参戦も視野に入ってくるだろう。世代間バトルで盛り上がる女子ゴルフ界に負けじと、男子にも若き注目プレーヤーが誕生した。

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文・SPREAD編集部


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