【オークス/有力馬アナライズ】ソダシの「距離不安説」はナンセンス、一方で桜花賞3着以下の馬は軽視

 

【オークス/有力馬アナライズ】ソダシの「距離不安説」はナンセンス、一方で桜花賞3着以下の馬は軽視

■ソダシの「距離不安説」はナンセンス

これを今年のメンバーに当てはめると、桜花賞優勝のソダシは戦績からは当然、条件クリア。父クロフネの産駒が芝2000m以上の重賞で【0-7-8-110】というネガティブなデータもあるが、そもそも距離不安の馬をタフな函館芝1800mの新馬でデビューさせるわけがなく、続く札幌2歳Sを制している時点で、「距離不安説」を唱えるのはナンセンスと言える。

気になるのは前半800m45秒2のハイペースだった桜花賞で、無理なく3番手を追走していた点。鮮やかすぎる先行抜け出しVは、いかにもスピードタイプと言ったところで、後々は芝2000mまでがベストの印象を受ける。

ただ、おそらくマイル~2000mがベストだったであろうアーモンドアイが、オークスだけでなくジャパンCを2勝しているように、時計の速い東京芝コースは距離適性の差を相殺できる舞台でもある。

逃げ馬不在でスローペースが濃厚の今回。折り合い面で不安はないものの、ソダシがハナに立ってしまう恐れはあり、初めての展開に馬が戸惑う可能性は否定できない。それでもレースセンスと適応力は高く、まず大崩れはないと見た。

コロナ禍で明るい話題を振りまいてくれる奇跡の白馬。ここはデータ度外視で信じてみようではないか。

■桜3着のファインルージュには黄信号

一方、ソダシの強敵と見られた桜花賞2着のサトノレイナスが不在で、3着以下はどうか。まず4着のアカイトリノムスメはコンマ2秒差なら及第点で、折り合い面も申し分なく、距離延長に不安はない。

ここまで東京3戦3勝のコース実績も魅力で、相手筆頭に推したくなるが、クイーンCは展開次第で着順が入れ替わりそうな内容。桜花賞は理想的なレース運びで完敗。クイーンCから別路線を経てオークスへ駒を進めてきた馬との力差は感じられず、ここは押さえの評価に留めてもよそうだ。

桜花賞でアカイトリノムスメにハナ差先着の3着ファインルージュは、芝1200mでデビューし芝1400mの未勝利を快勝しているように、スピード寄りの印象を受ける。こちらも押さえ、またはオッズ次第でバッサリと切り捨ててもいいだろう。

5着のアールドヴィーヴル以下はコンマ7秒差以上。最後方から流れに乗れなかった6着のククナは押さえる必要はあるが、いずれにせよ、今年は桜花賞敗退組を軽視し、別路線組から穴馬を発掘するべきと見た。

後編「穴馬アナライズ」では、別路線組から穴馬3頭を紹介する。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
アスリートの素顔を伝えるメディア『SPREAD』の編集長。旅行・アウトドア雑誌のライターを経て、競馬月刊誌「UMAJIN」の編集長として競馬業界へ。その後、Neo Sports社にて、「B.LEAGUE」「PGA」「RIZIN」等のスポーツ×ゲーミフィケーション事業に携わり、現在に至る。競馬は、1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、盲点となる穴馬の発掘を追求し続けている。

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