【プロ野球】北の剛腕、伊藤大海が侍ジャパンに追加招集 菅野智之の代役に道産子ルーキー抜擢

東京五輪に臨む野球日本代表、侍ジャパンは出場選手の変更を5日発表し、伊藤大海北海道日本ハムファイターズ)と千賀滉大福岡ソフトバンクホークス)の2選手を追加招集した。背番号は伊藤が「16」、千賀が「21」となった。

6月16日に発表された侍ジャパン内定メンバー24人のうち、會澤翼広島)が左下腿腓腹筋挫傷、中川皓太巨人)が肋骨骨折、菅野智之(巨人)がコンディション不良のため代表内定を辞退。会沢に代わる捕手として、梅野隆太郎阪神)の招集はすでに決まっていたが、今回、中川、菅野という投手2名の代役に伊藤、千賀が選出された。

【動画】侍ジャパンの大抜擢 “北の剛腕”が見せる驚異の奪三振

■指揮官はマウンド度胸も評価

北の剛腕ルーキーが侍ジャパンに加わった。伊藤は開幕から先発ローテを守り、ここまで6勝4敗、防御率2.65と最下位に沈むチームの中で奮闘してきた。特に5月28日の中日戦から5連勝中であり、現在最も勢いのある投手の一人だ。

150キロ台の直球にスライダー、カーブなどを織り交ぜる投球が身上で、74回2/3を投げて奪三振は80。三振を狙って取れる能力も高い評価を受けている。

稲葉篤紀監督はNPB公式サイトにコメントを掲載。「伊藤投手は先発として頑張っていますが、リリーフ適性の高さも評価しています。内角にしっかり投げられ、スライダーの制球も良く、初見では対応しづらい投手。持ち前のマウンド度胸で、思い切り投球してほしいです」と選出理由を述べている。

■侍ジャパンでは中継ぎ、抑えか

指揮官のコメントにあるように、伊藤にはリリーフとしての期待もかかる。2019年の日米大学野球選手権に日本代表として参加した際には、守護神を務めて優勝に貢献した。そのため、日本ハム入団時にはクローザー起用の構想も浮上していたほどだ。先発、中継ぎ、抑えと起用法を問わない伊藤の招集で、侍ジャパンのベンチワークにも幅が生まれそうだ。

伊藤は「日本代表に選んでいただき、大変光栄に思います。辞退した選手の思いも胸に刻みながら、責任を持って自分らしいプレー、チームに貢献できるプレーを堂々としたいです。母国で開催される東京五輪に臨めることは光栄ですし、今後の野球人生にとって特別な経験になると思います。チームのために全力で頑張ります」と抱負を語っている。

■エース・千賀が復活にも期待

もう一人、追加招集となった千賀に関しては、故障さえ癒えれば文句なしの侍エースだ。4月に左足首靱帯を損傷し、一時は五輪出場が絶望視されていたが、6月17日の3軍戦で実戦復帰。建山義紀投手コーチが視察する中、5回1/3を1失点にまとめて復活をアピールしていた。

千賀もNPB公式サイトにコメントを寄せており、「キャンプの時から稲葉監督や建山コーチから声をかけてもらい、やらなくてはいけないという気持ちで過ごしてきました。不運に怪我をしてしまいましたが、頂いた言葉を胸に前を向いてリハビリしてきたことが報われた気がしています。今季一軍で投げ続けられていない自分を選んでもらって感謝しています。出られなくなった投手の分まで、これからしっかりコンディションを整えて日本代表チームの力になりたいと思います」と意気込みを語っている。

菅野という球界を代表する投手は失ったものの、伊藤、千賀という優れたパワーピッチャーを手に入れた侍投手陣。世界の強打者を相手に真っ向勝負を挑む準備が整った。

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文・SPREAD編集部


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