【ゴルフ/パナソニックOP】“日本一曲がらない男”稲森佑貴 データ分析で見た「城陽CCで大活躍」の可能性

稲森佑貴(C)Getty Images

国内男子ツアーのパナソニックオープンが、9月23日~26日の日程で京都府・城陽カントリー倶楽部にて開催される。20~21年シーズンも後半戦に差しかかり、賞金王争いもここから激しい戦いが予想されるなか、本大会にはプロアマ合わせて120選手が出場する。

SPREAD編集部では、独自の視点から有力選手や注目選手をピックアップ。これまでの戦績や持ち味、スタッツなどのデータ面を掘り下げて紹介していく。今回は“日本一曲がらない男”の異名でも知られる26歳、稲森佑貴に迫る。

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■スタッツが証明する「曲がらない男」の凄み

稲森は11年3月にプロ転向を果たし、12年5月の日本プロゴルフ選手権でツアーデビュー。14年にはわずか7試合の出場でシード権を獲得し、18年の日本オープンで悲願のツアー初優勝を果たすと、昨年の同大会も制覇。初優勝と2勝目がいずれも日本オープンというのは、史上初であった。

稲森は169センチと小柄な身長ゆえ、今季もドライビングディスタンスが「266.46ヤード」と飛距離こそ控えめだが、正確無比なショットには定評があり、15年からはフェアウェイキープ率1位の座を5年連続でキープ。今季もここまで「77.87%」で首位に立っているが、2位の森本雄は「69.70%」であり、その差は歴然だ。

そのほか、パーキープ率が「86.15%」で8位タイ、パーオン率が「69.81%」で9位タイと、チャンスにつける力には長けており、ティショットからグリーンを捉えるところまで、ツアー屈指の精度の高い技術を持ち合わせていることがわかる。

■正確無比な技術が問われる城陽カントリー倶楽部

今年のパナソニックオープンは、09年以来となる城陽カントリー倶楽部にて開催される。6967ヤードのパー72と、やや短めの距離設定で実施されるが、「日本一曲がらない男」と称される稲森にとっては、最もその力を発揮できる舞台かもしれない。

国内男子ツアーでは、17年関西オープンでも使用され、過去のデータを紐解くと、フェアウェイキープ率は関西オープンで、4日間平均「44.912%」、09年アジアパシフィック パナソニックオープンではわずか「36.364%」と、他の大会では、フェアウェイキープ率が通常50~60%台であるのに対し、極端に低い傾向にある。

また、過去2大会とも「ドライビングディスタンス」が260~270ヤード前後の飛ばない選手たちが、上位を占めている。17年関西オープンでは、2位の片岡大育(265.73)や、4位タイの北村晃一(269.13)、ブラッド・ケネディ(267.94)といった面々。09年アジアパシフィック パナソニックオープンでは、優勝した丸山大輔(279.68)や、2位タイのキム・キョンテ(273.09)など、“飛ばし屋”でなくとも、距離の短い設定である当コースでは上位争いを演じることができると言える(※ドライビングディスタンスのデータは当時のもの)。

さらに、「パーキープ率」も、17年関西オープンが4日間平均で「74.065%」、09年アジアパシフィック パナソニックオープンが「75.628%」で、ともに70%台半ばの数字。そのことから、城陽カントリー倶楽部は攻略しにくいコースで、ロースコアの戦いになると予想される。

■データを追い風に飛躍の大会となるか

これらのデータを踏まえると、飛距離は出せないがフェアウェイキープ率とパーオン率が高く、正確なショットを放てる稲森にとって、今大会の舞台設定は自身のゴルフに最も適しているとも考えられる。

今年は、日本プロゴルフ選手権で2位タイ、長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップで3位タイと、あと一歩のところで優勝は逃しているが、14試合に出場し、予選落ちはわずか3度と、安定した成績を残し、賞金ランキングも6位と好位置をキープ。

パナソニックオープンには過去4度出場し2度予選落ちを喫するなど、あまり相性の良くない大会だが、賞金王も狙えるポジションにつけているだけに、舞台設定を追い風に好結果を出し後半戦でのさらなる飛躍へつなげたいところだ。

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文・SPREAD編集部


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