井村久美子ってどんな人?末續慎吾に衝撃を与えた天才アスリート

女子走幅跳日本記録保持者で、小学生から社会人までの全年代において日本一を経験した経歴を持つ井村久美子(旧姓:池田)さん。

世界陸上2003年パリ大会200mにおいて銅メダルを獲得した末續慎吾選手も同じ学年であり、井村さんには敵わないとインタビューなどでも答えている。

二人が小学生のとき、全国大会の走幅跳に井村さんと末續選手は出場し、井村さんは末續選手の記録を上回った

これに衝撃を受けた末續選手はその大会以降、走幅跳をやめてしまったというエピソードもある。

スランプに陥った高校時代

圧倒的な強さを誇った井村さんも、高校時代にはスランプに陥ったことがある。

高校へと進学した井村さんは体重が15キロ増えてしまい、競技に対する意欲も低下してしまった。

井村さんは当時を振り返り「普通の高校生のようにおしゃれしたり遊んだりしたい自分と、競技に打ち込みたい自分の間にジレンマもあって、辞めたいと思うこともあるような時期でした」とインタビューで答えている。

さらに「高校1年の時にアトランタオリンピックの選考会で落ちたことをひきずっていたのもあります」と、井村さんは幼少期から恵まれた才能を持っていたがゆえの苦悩や葛藤がそこにはあった。

スランプからの脱出、大舞台でのプレッシャー

心機一転するため、井村さんは父親が指導者として勤める仙台育英高校へと活動の拠点を移した。

しかし、ここでもスランプを克服することはできなかった。井村さんがスランプから脱出できたのは福島大学に進学してからだった。

大学へ進学後、減量に成功することができた。大学2年時には自己記録を更新し、3年時には日本記録をマークするなど、完全復活を果たした。

大学を卒業した久美子さんはスズキ浜松アスリートクラブに陸上競技者として所属し、数々の大会で表彰台へ上がった。

(c)Getty Images

そんな井村さんは数多くの世界大会を経験してきたが、オリンピックだけは別格なものだと語っている。

小学生のときからの夢が「オリンピック選手になること」であり、オリンピック出場まであと一歩というところを幾度も経験し、悔しい思いをしてきた。

やっとの思いで出場する機会を手に入れた2008年の北京五輪では「オリンピック選手」という言葉に井村さんは酔いしれてしまったそうだ。

北京五輪を振り返った井村さん曰く、世界の一流選手たちがメダル獲得に向けて並々ならぬ気迫を放っていたようで、場の雰囲気にのまれてしまい、プレッシャーを感じてしまったそうだ。

結果は42人中20位で予選を突破することができず、メダルを獲得することはできなかった。

家族とともに子どもたちを育成

北京五輪後、井村さんは夫の俊雄さんと結婚。これを機に名字が池田から井村に変わる。

2013年に現役を引退した井村さんは、俊雄さんと共に子どもたちを対象に運動を通じて社会性を身につけ、豊かな人間に育つことを目標とした「イムラアスリートアカデミー」を設立。

夫の俊雄さんがこのアカデミーの代表取締役、井村さんはスタッフとして活動している。

井村さんが果たすことができなかった五輪でのメダル獲得を成し遂げる選手たちが、このアカデミーから排出される日が来るかもしれない。

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