今週は年明け最初の3歳牝馬限定重賞、第42回フェアリーS(GIII、芝1600m)が中山競馬場で行われる。
今年は、函館2歳S2着、ファンタジーS4着のブラックチャリスに、新潟2歳S4着のサンアントワーヌ、すずらん賞勝ちビッグカレンルーフの3頭が出走可能で、ほか登録馬17頭中13頭が抽選対象。その中には、京王杯2歳S3着トワニや、こうやまき賞2着のアーリーハーベスト、新馬勝ちから臨むギリーズボールなど、抜けた存在はおらず混戦必至の一戦だ。
そんな中、3戦2勝のサンアントワーヌが、今回の「危険な人気馬」の標的となる。
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■前走1勝クラスから距離延長組は不振
昨年6月に東京でデビューし、2着に4馬身差の快勝で新馬勝ちを果たしたサンアントワーヌ。続く重賞新潟2歳Sでは、のちのGI3着馬や重賞勝ち馬がいるハイレベルなメンバーを相手に4着に敗戦したが、前走の1勝クラスでは、最後方から上がり3F32秒7の鋭い決め手を繰り出して完勝。1勝クラス勝ちまでの相手となる牝馬重賞なら、高い注目を集める存在となるだろう。
とはいえ、キャリアの浅い3歳牝馬限定の一戦で波乱も多く、2017年、23年は2ケタ人気馬が勝利し、過去10年の複勝圏内に入った30頭中半数の15頭が6番人気以下の馬が占めており、一筋縄ではいかない。一方、1番人気の馬は【0.2.0.8】と不振で、2014年オメガハートロックが勝利して以来11連敗中。仮に、サンアントワーヌも1番人気に支持されるようであれば、負の連鎖に巻き込まれる可能性を警戒したい。
また、前走1勝クラスの馬は、過去10年で【2.9.0.43】の成績で、まずまずの結果は残しているが、その前走距離を調べてみると、芝1600m戦だった馬が【2.5.0.20】と、馬券に絡んでいるのは前走と同距離のグループがほとんど。一方、前走が芝1400m戦は【0.1.0.15】で、距離延長組の信頼度は大きく落ちる。サンアントワーヌはマイル戦は2走前に経験しているが、2勝はともに芝1400m。マイル重賞に対応できるかは、微妙なところだ。
血統面では、父ドレフォンの産駒は、昨年暮れにスターアニスが阪神JFを勝って勢いに乗っているが、中山芝マイルの重賞・オープンにおいては【0.1.0.7】と微妙。2024年フェアリーS2着マスクオールウィンが、唯一馬券に絡んでいるが、前走芝1200mの1勝クラスを勝っての臨戦。距離延長が足かせとなって敗れており、サンアントワーヌも同じ道程を辿るかもしれない。
過去3戦、鋭い決め手を繰り出して結果を出してきたサンアントワーヌ。しかし、すべて左回りコースを使われてきたもので、初めての右回りへの対応に不安は残る。加えて、冬場の力の要る中山で、これまでと同様、切れ味勝負一辺倒だと、後方のまま見せ場を作れない可能性も高い。これらのことを踏まえ、人気ほどの信頼度はないと考え、妙味を考慮すると、少なくとも「頭」勝負は避けたい。
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