【チャンピオンズカップ2023特集】追い切り、枠順、予想オッズetc.「人気2騎の評価は真っ二つ」 予想に役立つ馬券攻略ガイド

 

【チャンピオンズカップ2023特集】追い切り、枠順、予想オッズetc.「人気2騎の評価は真っ二つ」 予想に役立つ馬券攻略ガイド
レモンポップ/2023年フェブラリーS(C)Toshihiko Yanagi

第24回チャンピオンズC(12月3日/GI、中京ダ1800m)では、今年のフェブラリーSと南部杯を制したレモンポップと5戦5勝の無敗でみやこSを勝ったセラフィックコールが激突。

このほか、一昨年の覇者テーオーケインズ、今年のJBCレディスクラシックを勝ったアイコンテーラー、昨年2着馬でコリアCを制したクラウンプライド、今年の帝王賞、かしわ記念を制したメイショウハリオが出走予定。

ここでは「チャンピオンズカップ2023」の出走予定馬、過去10年データ、過去傾向、枠順、追い切り、血統、穴馬など、予想に役立つ「馬券攻略ガイド」をお届けする。

◆【随時更新中|チャンピオンズカップ2023予想】芸能人・予想家の本命・注目馬予想まとめ 「GI連勝中!気になる本命◎は?」

目次

■「チャンピオンズカップ2023」枠順・予想オッズ

※オッズは2023/12/2の前売り最終

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枠番馬番馬名性齢斤量騎手予想オッズ予想人気厩舎
11メイクアリープ牡458.0幸英明59.811栗東・大根田裕之
22メイショウハリオ牡658.0浜中俊12.56栗東・岡田稲男
23ジオグリフ牡458.0W.ビュイック36.610美浦・木村哲也
34テーオーケインズ牡658.0松山 弘平6.84栗東・高柳大輔
35ドゥラエレーデ牡357.0B.ムルザバエフ24.69栗東・池添学
46グロリアムンディ牡558.0C.ルメール19.98栗東・大久保龍志
47ウィルソンテソーロ牡458.0原優介79.912美浦・小手川準
58アーテルアストレア牝456.0横山武史82.513栗東・橋口慎介
59クラウンプライド牡458.0川田将雅5.43栗東・新谷功一
610ノットゥルノ牡458.0松若風馬107.014栗東・音無秀孝
611ハギノアレグリアス牡658.0岩田 望来11.85栗東・四位洋文
712セラフィックコール牡357.0M.デムーロ3.51栗東・寺島良
713ケイアイシェルビー牡558.0藤懸貴志258.115栗東・平田修
814アイコンテーラー牝556.0J.モレイラ17.87栗東・河内洋
815レモンポップ牡558.0坂井瑠星4.12美浦・田中 博康

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※オッズは2023/12/2の前売り最終
※出馬表・結果・成績・オッズなどのデータは、必ず主催者発表のものと照合し確認してください。

◆【チャンピオンズカップ2023予想/前日オッズ】セラフィックコールに「2.1.0.1」の追い風 単勝7倍以上も5連対の好成績

枠順データ・傾向

8枠が【0.0.0.17】で全滅。人気馬は多くないが、2020年単勝オッズ1.4倍の圧倒的1番人気だったクリソベリルも8枠で4着だった。また7枠も勝利ゼロ。

前走の南部杯を大差で勝利したレモンポップは大外枠、JBCレディスクラシック圧勝のアイコンテーラーも8枠。無傷5連勝のセラフィックコールは7枠と、人気サイドは頭を狙うには厳しい枠に入った。

◆詳細記事はコチラ⇒【チャンピオンズカップ2023予想/枠順】レモンポップもセラフィックコールも“勝率ゼロの絶望枠” 馬券内率44%の好枠に穴馬

■「チャンピオンズカップ2023」追い切り

追い切り評価「レモンポップ」

距離適性はマイルがドンピシャでコース形態もワンターンが理想。それを踏まえたうえでのチャレンジとあって、陣営は細心の注意を払ってここまでの調整をこなしている。馬のセンスが高く、理解力も相当なレベルのようで、攻めでは陣営が意図した通りにスタミナを温存するメリハリのある動きを披露。中京ダート1800m対策はまさに万全と言える。能力断然、健康状態は文句なし。絶好の気配で春秋JRAダートGI制圧へ臨めそう。

◆詳細記事はコチラ⇒【チャンピオンズカップ2023予想/追い切り診断】レモンポップ「中京ダ1800m対策は万全」……その評価は?

追い切り評価「セラフィックコール」

3歳馬の秋とあって、いままさに成長期。体幹の強さや反応面は前走以上のものを感じさせる。しかしやはり急遽決定した中3週でのGI参戦、かつ燃えやすい気性を考慮して攻め切れていないあたりがどうか。最終追いは“ミルコ流”のゆったり調整だとしても、1週前である程度は事前に底上げする負荷を掛けて欲しかったところ。

◆詳細記事はコチラ⇒【チャンピオンズカップ2023予想/追い切り診断】セラフィックコール「人気ほどの信頼は置きづらい」……その評価は?

追い切り評価「クラウンプライド」

1週前、最終追いとラストは一杯となったがそこまで負荷を掛けて問題ないことそのものがまず評価できる。本番までにグンと良くなってきそうな雰囲気だ。心身ともに充実しており、UAEダービー以来勝利を掴めていなかった馬が、前走の圧勝でひと皮剥けたか。悲願のGI制覇へ態勢は整った。

◆詳細記事はコチラ⇒【チャンピオンズカップ2023予想/追い切り診断】クラウンプライド「悲願のGI制覇へ、態勢は整った」……その評価は?

追い切り評価「ノットゥルノ」

2走前がこの馬にとっては忙しく感じるマイルの南部杯。結果は出なかったが秋初戦でこのレースを使い、速い流れを経験させたことでいい前向きさが出てきたようだ。前走ですんなり主導権を握る競馬ができたし、この中間も強い前進気勢を感じさせている。それでいて暴発はせず、しっかり制御も利いた走りを披露。松若騎手が本番で騎乗するのは今回初となるが、これまで調整役として何度も跨っており、そのあたり人馬の息がぴったり合っている理由かもしれない。伏兵視されているが、大型馬が秋2戦使われ本調子。上位進出の可能性は十分だ。

◆詳細記事はコチラ⇒【チャンピオンズカップ2023予想/追い切り診断】クラウンプライド「上位進出の可能性は十分」……その評価は?

■「チャンピオンズカップ2023」全頭診断

テーオーケインズ

一昨年のこのレース勝ち馬。6馬身差圧勝の当時は文句のつけようのないパフォーマンスだったが、4着に敗れた昨年以降は勝ち切れない競馬が続いている。キャリアを重ねて1800m向きのスピードが消失された感があり、今年使われたレースはすべて2000m超。リピーターの好走が目立つ性質からノーマークにはできないが、昨年同様に伸びきれない可能性は考えるべきだろう。

ハギノアレグリアス

前走は斤量58.5キロをものともせず勝利。当時の2着馬アイコンテーラーが次走JBCレディスクラシック勝利ならレースレベルも一定のものが保証されそうだ。今週末はパサパサに乾いたダートが予想されるが、この馬の良馬場ダート1800m成績は【2.2.0.0】連対率100%。アナザートゥルース、アスカノロマンなど人気薄激走が目立つ東海S連対馬でもあり、軽視は禁物だ。

セラフィックコール

デビューから無傷の5連勝で臨むGIの舞台。すべてのレースで上がり3F最速をマークしている切れ味はすでにダート路線でもトップクラスと言えるだろう。ただ、今回は同馬の脚質×中京ダート1800mの舞台設定が大きな壁となって立ちはだかる。過去のチャンピオンズカップにおいて、前走1800m以上で初角10番手以下だった馬は【0.0.0.22】。左回りを使われた3走前は1コーナーで大きく膨れるような場面があり、ここは不安のほうが大きい印象だ。

◆詳細はコチラ⇒【チャンピオンズカップ2023予想/全頭診断】大外レモンポップは買いか 「3.0.2.1」合致のGI馬に穴妙味

■「チャンピオンズカップ2023」軸馬/穴馬予想コラム

危険な人気馬「セラフィックコール」

今年2月にデビューし、無敗街道を突き進んで前走みやこSで重賞初制覇を果たしたセラフィックコール。5戦すべて上がり最速の末脚で勝ち上がっており、その豪快な決め手はGIでも、と期待が寄せられている1頭だ。

しかし、ややゲートに不安を抱え、道中の行きっぷりはひと息。大外に持ち出されてエンジンがかかってからの伸び脚は魅力的だが、大味なレースぶりはハマれば強い一方、凡走に終わる危険性もはらんでいる。

◆詳細記事はコチラ⇒【チャンピオンズカップ2023予想/危険な人気馬】「脚質&ローテとも勝利ゼロ」でミスマッチか 前走完勝も“消し”判断

データ攻略/「連対率100%」該当 軸候補として“最高の買い時”

■クラウンプライドは【2.4.0.0】データが追い風に

昨年のこのレースは勝ち馬とタイム差なしの2着。その後も帝王賞2着など第一線で活躍を続けるのがクラウンプライドだ。サウジC、ドバイワールドカップと世界の舞台での経験値も豊富な4歳馬。人気一角が予想されるここでの強調材料とは?

・国内の良馬場ダート成績【2.4.0.0】

◆詳細記事はコチラ⇒【チャンピオンズカップ2023予想/データ攻略】「連対率100%」該当の想定4人気以下 軸候補として“最高の買い時”

データ攻略/「5.1.0.1」で“迷わず買い”の穴馬

■メイショウハリオに【5.1.0.1】の好データ

昨年からメキメキと力をつけ、6歳を迎えた今年はさらにGIタイトルを上積み。大器晩成の言葉が似合うダート路線の古豪・メイショウハリオが2年ぶりに参戦をはたす。前走JBCクラシックのパフォーマンスから人気ガタ落ちが予想されるが、以下データをご覧いただければ印象は一変するはずだ。

・馬番4番以内の成績【5.1.0.1】

◆詳細記事はコチラ⇒【チャンピオンズカップ2023予想/データ攻略】「5.1.0.1」で“迷わず買い”の穴馬 人気一角は「0%」が……

穴ライズ「メイショウハリオ」

実績、ポテンシャルはメンバー上位で、そう考えれば前走の敗戦による人気落ちはシメシメ。以前は左回りを苦手としていたが、それもだいぶ克服してきており心配する必要はなく、中間もここを目標に入念な乗り込みを重ね、叩かれた上積みも大。時計勝負も歓迎のクチで、うまく流れに乗って持ち味の決め手でまとめて差し切りたい。

◆詳細記事はコチラ⇒【チャンピオンズカップ2023予想/穴馬アナライズvol.1】「前走惜敗は想定内、この人気落ちはシメシメ」 単勝オッズ“2桁”の妙味

穴ライズ「グロリアムンディ」

久々を叩かれて気配は良化しており、昨年とは比べ物にならない状態でレースに臨めそう。周りの出方を窺える4枠に入ったのも好材料で、今秋GI4勝と絶好調のルメール騎乗も心強い。人気も手ごろで、馬券の妙味もたっぷりだ。買いの要素が凝縮されたここは、思い切って狙ってみたい。

◆詳細記事はコチラ⇒【チャンピオンズカップ2023予想/穴馬アナライズvol.2】「2走前が本来の姿、ここで買いの要素が凝縮」 前日“8人気”前後の盲点

穴ライズ「ウィルソンテソーロ」

中京1800mは、オープン初戦の名古屋城Sで経験しているが、5着に敗れて中央ダート唯一の敗戦となった。コース適性に疑問符が残るが、当時はマイナス10キロと前走から大きく馬体重を減らしていた上に、出遅れやライバルからのマークが厳しく、決してスムーズなレース運びではなかった。地方の転戦で精神的にも成長しており、好素材の一発まであっていい。

◆詳細記事はコチラ⇒【チャンピオンズカップ2023予想/穴馬アナライズvol.3】「見限るのは早計、好素材の一発はある」 想定“10人気”以下の爆穴

騎手データ「M.デムーロ/川田将雅/C.ルメール/坂井瑠星」

C.ルメール騎手は1着こそありませんが、2015年のノンコノユメ(3番人気2着)、19年のゴールドドリーム(1番人気2着)で2度の連対がありますね。ただし、過去7回の騎乗で人気以下の着順に終わったのが実に5回。芝GIと比べるとイマイチ弾け切れていない印象です。

注目ファクターは当日の人気で当日3番人気以内なら【0.2.0.2】で連対率50%です。上位人に推されるようなら馬単や3連単の頭よりは馬連や3連複の軸で考えたいですね。

なお、C.ルメール騎手が跨るのが前日16時時点で8番人気のグロリアムンディ(牡5、栗東・大久保龍志厩舎)。当日もっと人気するようなら押さえてみてください。

◆詳細記事はコチラ⇒【チャンピオンズカップ2023予想/騎手データ】勝率66%の“砂GIハンター”発見 レモンポップ・坂井Jに意外な成績も……

WIN5「レモンポップ“消し”」

脚質傾向を見ると、逃げ0勝、先行4勝、差し3勝、追込2勝で逃げは好走しても3着まで。追込も厳しく、上がり最速を記録しても馬券内に届かないこともあり、最終直線での仕掛けどころがカギ。2017年に4角11番手から制したゴールドドリームは、最終直線の急坂では焦らず徐々に進出。坂を登りきった辺りから一気にスパートし、そのまま差し切っている。

しかし、追込は展開が向かないとチャンスが少なく、基本的には先行抜け出しが王道。現在5連勝中と勢いのあるセラフィックコールは出遅れる可能性も高い。それであれば先行力のあるレモンポップといきたいところだが、初の中京ダ1800mで距離や最後の急坂が持つか未知数だ。今回は不安要素のある上位人気2頭を消し…

◆詳細記事はコチラ⇒【チャンピオンズカップ2023予想/WIN5】レモンポップ“消し”前走圧勝の「一点突破」 中山メインは想定2桁オッズ狙い

■「チャンピオンズカップ2023」過去10年データ

前走ローテ

[過去10年]2014年以降、チャンピオンズCの前走ローテ

2014年以降、出走頭数が多く最多4勝を挙げるのがJBCクラシック組で、9年中7回好走馬が出現している。2020年はチュウワウィザード、21年はテーオーケインズが勝利を果たし、22年はクラウンプライドが2着と近年好調。同組のうち、前走勝った馬が【0.1.0.7】と不振傾向だが、0秒9差以内の負けだった馬であれば【4.2.2.12】勝率20.0%、複勝率40.0%と好成績を記録していた。

◆詳細記事はコチラ⇒【チャンピオンズカップ2023予想/前走ローテ】メイショウハリオに「0.0.0.10」 “大穴候補”牝馬はノーマーク厳禁

脚質傾向

[過去10年]2014年以降、チャンピオンズCの脚質傾向

2014年以降、逃げ【0.0.3.7】、先行【4.4.4.22】、差し【3.2.1.44】、後方【2.3.1.41】。先行馬が勝率11.8%、複勝率35.3%と軸向き。前が残りやすい中京らしく2頭以上が好走した年は5回、全滅した年はコパノリッキーが逃げてハイペースとなった2015年のみだ。基本的には極端なペースにはなりづらく、前々で運べる馬を中心としていい。距離さえクリアできればレモンポップの安定感は抜群。

◆詳細記事はコチラ⇒【チャンピオンズカップ2023予想/脚質傾向】今年は「ズブズブ」も 想定5人気以下の一発警戒

人気傾向

[過去10年]2014年以降、チャンピオンズCの人気傾向

2014年以降、1番人気【2.3.0.4】、2番人気【2.0.0.7】、3番人気【1.3.3.2】で、GIにしては上位人気が信用しづらい成績。上位人気が安定しないのはオッズにも反映されており、3倍~5倍後半くらいで人気が割れる年が多いためである。とは言え、1~3番人気以内は【5.6.3.13】複勝率51.9%で例年最低1頭は好走。なかでも3番人気がもっとも安定感のある成績で、馬券外2回のうち1回が4着と大崩れがない。

◆詳細記事はコチラ⇒【チャンピオンズカップ2023予想/人気傾向】セラフィックコールに“連対率66.7%”データ浮上 連対1頭は上位人気も妙味

血統傾向

過去5年、中京ダート1800mの最多15勝は【15.12.16.146】のルーラーシップ。これに続くのは【14.11.11.95】のキングカメハメハ、同じ勝ち星で【14.10.12.90】のキズナ、【14.6.10.81】のディープインパクト、さらには【13.11.11.96】のハーツクライと続く。

ランク上位外に目を向けると、リーチザクラウンが【4.1.1.13】馬券内率31.6%と前述の種牡馬をしのぐ数字をマーク。本レースでもクラウンプライドが2着に入る好走をはたしており、中京ダート1800mでは特注の血統と言えよう。

今年、出走登録があるリーチザクラウン産駒は2頭。ここではアーテルアストレアクラウンプライドを考察する。

◆詳細記事はコチラ⇒【チャンピオンズカップ2023予想/血統傾向】単回収値226超で“レモンポップ斬り”へ 「馬券内率60%」該当馬も警戒

■「チャンピオンズカップ2023」レース概要

開催日
2023年12月3日(日)15時30分
4回中京2日目 11R
第24回 チャンピオンズカップ(GI)

施行条件
ダート左1800m
3歳上オープン/国際/指定/定量

賞金
1着 1億2,000万円
2着 4,800万円
3着 3,000万円
4着 1,800万円
5着 1,200万円

■「チャンピオンズカップ2023」中京ダ1800mコース解説

競馬コース図_中京ダ1800m

中京ダ1800mのコース図

ホームストレッチからスタートしてコースを1周するレイアウト。スタート地点と2コーナーからバックストレッチ半ばにかけて2度の上り坂。そこから4コーナーまで下りになり、直線はもう一度坂と起伏に富んだコース形態でゴール前の直線も410.7メートルと長い。ただ、長い直線でイメージされるほど、差しや追い込みが届くわけではない。逃げ、先行馬の好成績が目立つコースだ。

◆【チャンピオンズカップ2023予想/馬場情報】“パサパサ”の中京ダート 波乱の立役者は大型馬か

■「チャンピオンズカップ2023」過去プレーバック

2022年 ジュンライトボルト

着順枠番馬番馬名性齢斤量騎手タイム・着差上がり人気
1着35ジュンライトボルト牡557.0石川裕紀人1:51.936.23
2着510クラウンプライド牡356.0福永祐一クビ36.74
3着23ハピ牡356.0横山典弘1.1/436.76

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前年の勝ち馬テーオーケインズが、単勝オッズ1.5倍の断然人気で連覇に挑むもまさかの4着に終わる。大本命を打ち負かしたのは、ジュンライトボルト。道中は中団を追走して直線へ向いても馬群の中だったが、残り200メートルあたりでようやく外に持ち出すと抜群の切れ味を発揮して先頭でゴール。ダート路線へ転向4戦目での快挙、石川騎手自身もGⅠ初制覇だった。

2021年 テーオーケインズ

着順枠番馬番馬名性齢斤量騎手タイム・着差上がり人気
1着36テーオーケインズ牡457.0松山弘平1:49.735.51
2着713チュウワウィザード牡657.0戸崎圭太636.23
3着611アナザートゥルースせん757.0坂井瑠星3/436.814

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ダート初参戦の桜花賞馬ソダシ、連覇を狙うチュウワウィザードらを押さえて、1番人気に推されたのは4歳を迎えて本格化し、帝王賞を勝ったテーオーケインズ。先団を見ながら馬群の中で折り合うと直線では並ぶ間もなく前をアッサリ交わし、激しい2着争いを背に6馬身差をつけてJRA・GⅠタイトルをつかみ取った。

2020年 チュウワウィザード

着順枠番馬番馬名性齢斤量騎手タイム・着差上がり人気
1着611チュウワウィザード牡557.0戸崎圭太1:49.336.44
2着12ゴールドドリーム牡757.0和田竜二2.1/236.63
3着713インティ牡657.0武 豊クビ37.410

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前年の勝ち馬クリソベリルが断然の人気。国内では8戦無敗、単勝オッズ1.4倍に異論を抱かせない砂の王者だが、好位から伸びを欠いてまさかの4着と敗戦。そんな中で勝ったのはチュウワウィザード。先行集団の直後につけ、クリソベリルをマークし、直線では末脚を炸裂させると追い込んだゴールドドリームに2馬身半差をつけてゴールを駆け抜けた。JBCクラシックと川崎記念を制していたが、JRAのGⅠは初勝利。大金星とともにつかんだ、嬉しいビッグタイトルだった。

監修:山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。