卓球女子「打倒・中国」への現在地 世界3位・張本美和が固めたエースの地位 “カットマン”橋本帆乃香が示した可能性【世界卓球2026】

 

Y.Imoto/SPREAD編集部

卓球女子「打倒・中国」への現在地 世界3位・張本美和が固めたエースの地位 “カットマン”橋本帆乃香が示した可能性【世界卓球2026】
卓球女子日本代表(C)ITTF

卓球の世界一を決める「2026 ITTF世界卓球選手権ファイナルズ ロンドン大会(世界卓球)」が4月28日から5月10日にかけて行われ、日本女子は6大会連続の銀メダルを獲得した。

若手から経験豊富な選手まで、多彩な陣容を揃えた今回の日本。中国から2大会連続で2点を奪ったものの、あと一歩及ばなかった。

◆【最新】張本美和がついに“世界のトップ3”入り 世界卓球でも躍動…前週5位から3位浮上 早田ひなもランクアップで10位に|卓球女子世界ランキング(2026年第20週)

■激闘も6大会連続銀メダルに

日本は前回大会の主力だった張本美和(木下グループ)、早田ひな(日本生命)を軸に、カットマンの橋本帆乃香(デンソー)、サウスポーの長﨑美柚(木下グループ)、選考会を勝ち上がった18歳の面手凛(日本生命)の5選手で、1971年大会以来55年ぶりの金メダルを目指した。

そうした中、エースとしての存在感を示したのが張本美だった。日本女子代表の中澤鋭監督は、グループステージ初戦のイングランド戦から全試合で2点起用となる第1、2マッチを任せ、計11試合に出場。10勝1敗の好成績を収め、決勝の中国戦では11戦未勝利だった世界ランキング2位の王曼昱から初白星を掴んだ。世界ランキングでは自己最高の3位に浮上しており、名実ともにエースとしての地位を固めた今大会となった。

また、初出場の団体戦で主力を担ったのが橋本。早田が足の状態に不安を抱えていたこともあり、中澤監督は決勝トーナメント1回戦のクロアチア戦から準々決勝のウクライナ戦まで、張本美と並ぶ形でエース起用。6試合で5勝1敗の成績を残した。さらに、決勝の中国戦では22歳のサウスポー・蒯曼から白星を挙げており、カットマンという戦型で中国に対抗できる可能性を示したことは大きな収穫となった。

日本は前回大会と同じく、決勝で中国に2-3と迫りながらも敗れ、銀メダルに終わった。張本美を中心に力を示した一方で、2大会連続で世界1位の孫穎莎に2敗を喫するなど、大一番で“中国の壁”も痛感させられた。

最新の世界ランキングトップ10には中国勢が6選手が名を連ねる一方、日本勢は3位の張本美と10位の早田の2選手のみ。橋本、伊藤美誠(スターツ)、大藤沙月(ミキハウス)ら、その下に続く選手層の底上げが、「打倒・中国」を実現するうえで重要な鍵となりそうだ。

55年ぶりの金メダルを目指した日本女子の挑戦は、6大会連続で決勝の舞台で涙をのむ結果となった。世界一を狙う日本の戦いは続いていく。

◆17歳・張本美和が打ち明けた現状への“迷い”「卓球はメンタルのゲーム」 世界トップ選手へ進化する中で得た気づき

◆「スターがスペシャリストに惜敗」橋本帆乃香、長﨑美柚に続く“中国撃破”に現地メディア反応 世界8位との激闘を「ハイライト」と評価

◆「ハヤタが驚異的な逆転劇」早田ひな、エース対決勝利のサウスポーを中国メディアが称賛 戦術転換光り世界9位を撃破【世界卓球2026】

izukawaya