菊花賞は過去10年、4番人気以内が連対馬20頭のうち15頭を占める一方、3着以内馬30頭のうち12頭は5番人気以下。人気サイドが中心でも、相手に伏兵を仕込む余地はじゅうぶんにある。
昨年も13番人気のエキサイトバイオが3着に入り、3連単は14万円台。多くの馬が初めて挑む芝3000mの一戦だけに、前哨戦の着順だけでは測れない適性や上積みを探りたい。
本記事では「穴馬をアナライズ(分析)する」をテーマに穴馬候補をピックアップ。ここでは「ショウナンハヤナミ」を取り上げる。
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目次
■前走大敗でも追加登録の勝負気配
神戸新聞杯10着という着順だけなら買いづらい存在だが、あの一戦が実力だったか、と問われれば見直す余地は大きい。
新馬→若駒Sを連勝し、春にはクラシックの惑星として注目された存在。ところが、その後に両前脚の橈骨遠位端骨折が判明し、長期休養を余儀なくされた。前走は約8カ月ぶりの実戦であり、パドックでは馬っ気を出してテンションも高め。4コーナーで外を回って進出したものの、最後は息切れした。骨折明けの一戦なら、結果だけで見切るのは早計だ。
叩いた今回は中間の気配が一変。最終追いでは池添謙一騎手を背に栗東坂路で4F52秒9-1F12秒0と自己ベストを更新し、前走からの上昇を感じさせた。休養前の素質に、状態面が追いついてくる可能性ありと見る。
何より、前走大敗にもかかわらず、追加登録料200万円を払っての参戦。これだけで好走を約束するものではないが、一度使った変わり身に陣営も手応えを持っているからこそ、と受け取れる。
■京都替わり+父の穴実績も後押し
振り返りたいのは、若駒Sの勝ち方だ。出負けして後方からとなりながら、外を回って進出すると豪快に差し切りV。京都の下りを利して加速し、長く脚を使う競馬が合うことを示した一戦だった。
もちろん、芝2000mの実績をそのまま3000mに置き換えることはできない。ただ、距離が延びても折り合い、勝負どころから持続力を生かせるなら、京都替わりは歓迎できる。
加えて父はレイデオロ。一昨年はアドマイヤテラが7番人気で3着、昨年はエキサイトバイオが13番人気で3着と、産駒が2年続けて人気以上に走っている。血統だけで買うわけではないが、未知の長距離に挑む今回、この実績は頼もしい。
春を棒に振った素質馬が、ひと叩きで本来の姿を取り戻す。神戸新聞杯の大敗で評価を落とす今回こそ、京都で見せた勝ちっぷりを思い出したい。人気馬の陰に隠れるなら、買い目に仕込んでおきたい一頭だ。
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