20日に沖縄アリーナで開催される「Yogibo presents RIZIN.32」でメインマッチを務める山本美憂が2日、オンライン上で公開練習を行った。
山本は2分1ラウンドのミット打ちを披露し、その後のインタビューで2016年9月のMMAデビュー戦でRENAに黒星を喫して以来、5年ぶりとなるリベンジマッチへの意気込みを口にした。
◆【RIZIN.32】初の沖縄開催、即完の可能性も 皇治vs.祖根寿麻は早速火花「1回も勝てずに引退してもらう」
■「新しいレスリングの一面が見られて楽しい」
試合まで2週間以上を残した今は「練習の追い込み期間」。山本は、いつも通りいい調子で追い込めていると好調をアピールし、試合展開については、自分のペースを保ちつつ、RENAの「レスリング対策」と、1本取りたいと言っていた「寝技」をどれだけ潰していけるかだとした。
また東京五輪の時期にレスリングの試合を観戦し「日本人選手の攻めの姿勢に刺激を受けていた」という山本は、自身の現役時代を振り返り、「レスリング100%の現役のときより、今のほうが(レスリングを)楽しくできるというか、MMAに繋げていくための新しいレスリングの一面が見られて楽しいです。頭も使うようになった」と語り、レスリングの攻撃を活かすため、プレッシャーのかけ方などを考え反復練習をしていると語った。
■KID「やり返すぞ。次は絶対勝てるから」
試合の意気込みについて聞かれると「5年ぶりのRENA選手との試合、わくわくどきどきして。とにかくリベンジですね。KIDとの約束を守ることと、自分らしく元気に戦っていきたいと思います。勝ちます」と勝利宣言をした山本。
MMAデビューとなった前回のRENA戦には、2018年9月に亡くなった弟の山本KID徳郁さんも試合の応援に駆けつけており、敗戦直後の山本に「やり返すぞ。次は絶対勝てるから」と声をかけてくれたという。あのとき一番悔しかったのは弟のKIDだと語った山本は「本人はいないんですけど、試合のときも絶対見ているし、一緒に戦っていると思うので、あのときの約束を絶対守ります」と試合にかける並々ならぬ思いを口にした。
沖縄は山本にとって、弟のKIDさんらと拳を磨いた「第二の故郷」と呼べる場所。そんな沖縄大会に向けては「(試合の)話をいただいたときよりも、(大会が告知され)沖縄のみなさんが知ったときの反応を受けてからのほうが、こう『カーッ』と、これはもう皆の前で恩返しをするために勝たなきゃいけない。勝つぞ!っていう気持ちがどんどん大きくなっています」と抑えきれない様子で胸の内を語った。
◆【RIZIN.32】最終章へのカウントダウンは… RENA「試合数は決めていない」
◆【RIZIN】大麻解雇・貴源治もRIZINと接触 兄・スダリオと“双子MMAファイター”誕生か
◆【DDT】皇治 衝撃のプロレスデビュー 今回も頭突きが誤爆「またバッティングで決めてもうた…」
文・SPREAD編集部