【WEC】ル・マン3連覇、FIA殿堂入りの中嶋一貴がGAZOO勇退

WEC 2018-19年シーズン ル・マン24時間レースで優勝し、ドライバーズタイトルを獲得したフェルナンド・アロンソ、中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ(左から)(C)TGR

TOYOTA GAZOO Racing(以下TGR) WECチームのドライバーとしてFIA世界耐久選手権WEC)に参戦している中嶋一貴が11月6日に開催されるWEC2021シーズン最終戦である第6戦バーレーン8時間レースをもって、WECレギュラードライバーを優待すると、TGRが発表した。

36歳の中嶋は、ル・マン24時間レースでの3度の優勝を飾り、2018-2019年シーズンにはセバスチャン・ブエミフェルナンド・アロンソと共にWECシリーズチャンピオンを獲得、FIAの殿堂入りを果たしている。

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■WEC出場レース58戦中16勝を挙げた中嶋

2021年のWEC最終戦となるバーレーン8時間が中嶋にとってTGR WECチームでの最後のレースだが、このレースは2度目のWECチャンピオン獲得がかかる一戦でもある。ブエミ、ブレンドン・ハートレーとのトリオでGR010 HYBRID 8号車を駆る中嶋は、首位に15ポイント差のランキング2位につけている。

中嶋がWECチームに参加したのは、ハイブリッド・プロトタイプレーシングカーとして開発されたTS030 HYBRIDの最初のテストが行われた2012年1月。以降、WEC出場レース58戦中16勝を挙げている。

中嶋は2012年に初出場を果たして以来、特にル・マン24時間レースで目覚ましい活躍を見せ2014年、トヨタのハイブリッド車両で初、そして、日本人としても初となるル・マンでのポールポジション獲得。決勝レースでは、首位を独走しながらも、中嶋がドライブしていた深夜にトラブルでリタイア。また、2016年には首位快走中、24時間チェッカーまであと1周というところでストップという衝撃的な結末迎えたTS050 HYBRID 5号車のステアリングを握っていたのも中嶋だった。

こうした困難を乗り越え中嶋は2018年、このル・マン24時間レースで悲願の初優勝。自らがドライブし、トップでチェッカーを受けた。さらに2019年、2020年と3年連続でル・マン制覇。レース史にその名を刻んだ。

ル・マン24時間レーストップチェッカーを受ける中嶋

中嶋は「TGR WECチームのドライバーとして9シーズンを戦って来られたことは本当に光栄ですし、才能と情熱に溢れる、献身的な多くの仲間とともに数々のレースに勝ち、タイトルを獲得、ル・マンを制することができたのは幸運だったと思います。TGR WECチームと10年間にわたってレースを戦ってこられたことに、本当に感謝しています」とコメントを寄せている。

なお、中嶋はWECレーシングドライバーとしてのキャリアを終えるが、今後もTGRの一員として、チームの成功に向けた協力とトヨタのモータースポーツを基点としたクルマづくりに携わるという。

2022年シーズンのTGRドライバーラインナップについては、最終戦後に発表される予定。

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文・SPREAD編集部


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