【フィギュア】鍵山優真が失意のSP7位から大逆転優勝 ネイサン・チェン、羽生結弦らに続くフリー歴代4位の高得点

SP7位から大逆転優勝を果たした鍵山優真(C)ロイター

フィギュアスケートのグランプリシリーズ第3戦・イタリア大会は6日、トリノで男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)7位の鍵山優真が、自己ベストの197.49点をマーク。SPとの合計278.02点で優勝を果たした。SPから17.36点差をひっくり返したのは、2003年からの現行制度下では最大の逆転劇。22年北京五輪シーズンでは日本勢初のGP制覇となった。ISU(国際スケート連盟)の公式サイトが会見の様子などを伝えている。なお、鍵山の次戦は第5戦のフランス大会(19日~)となる予定。

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■4回転は2種3本すべて成功

SPで出遅れた18歳が会心の演技を披露した。冒頭の4回転サルコーから後半の4回転トーループまで、4回転は2種3本すべて成功。さらに、ほぼすべての技に出来栄え点がつくなどノーミスで滑り切り、納得のガッツポーズを繰り返した。

フリーで使用した曲は、イタリア古代ローマが舞台の「グラディエーター」。今大会に向けて力強さが増すように音程などを調整したというが、それも相まって闘志あふれる演技だった。

昨季の世界選手権で出したフリー190.81点を6.68ポイント更新する197.49点。ネイサン・チェンと羽生結弦だけが持つ大台の200点に迫り、歴代得点記録で4位に入った。

会見では「1位になったことをさっき知り、とても驚いています」と話し、「表彰台に上がろうとか、いい点数を取ろうとか、そういうことは考えずに、とにかくベストを尽くそうと思っていました」と無欲で臨んだことを明かした。

■勝因は気持ちの切り替え

SPでは首位に17.36点も水をあけられ、「気持ちの切り替えができず、沈んでいました。この状況をどうすればいいのかわかりませんでした」という落胆ぶりだったが、立ち直るきっかけは周囲からの助言にあったという。「コーチが、順位や記録など、これまでのことは忘れようと言ってくれたので、振り切って、ゼロからのスタートだと思ってベストを尽くしたのが功を奏したのだと思います」とコメント。勝因として、気持ちの切り替えを挙げた。

今季のグランプリシリーズ初陣を制し、12月のファイナル進出へ近づいた鍵山。勝ったもののSPからまとめていく必要性を再認識し、「良い経験になった」と振り返った。

次戦はフランス大会。イタリアで得た収穫と課題を得て、2週間後にはさらに成長した姿を見せてくれるだろう。

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文・SPREAD編集部


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