【プロ野球】オリックス・無双のエース山本由伸、自己ワースト6失点を味わった“難敵”ロッテ戦への攻略

(C)Getty Images

オリックス山本由伸投手は、10日から開幕するパシフィック・クライマックスシリーズ・ファイナルステージ(CS)第1戦、ロッテ戦に登板する。山本は今季26試合に登板し、18勝5敗、防御率1.39。206奪三振、勝率.783、4完封でペナントレースを終え、15年ぶり史上8人目の「投手5冠」に輝いた。

しかし、その“無双のエース”が唯一、今季の京セラドームで敗戦投手になったのが5月19日のロッテ戦。球団新記録となった15連勝の間にロッテ戦の登板はなく、今季1勝1敗、防御率3.46と五分の成績で、この大一番を迎える。

果たして、山本は難敵・ロッテを攻略できるのか。ここではオリックス・山本由伸 vs. ロッテ打線の対戦成績と直近のデータから、CSファイナルステージ第1戦の展望を占う。

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■キーマンは“山本キラー”のレアード

山本は京セラドームで今季12試合に先発し、9勝1敗、防御率1.02、被打率.161と圧倒的なピッチングを披露してきた。1イニングあたり何人の走者を出したかを表す数値「WHIP」は0.71と、球場別では自身トップの数字を誇る。

しかし、その得意の京セラドームで行われた5月19日のロッテ戦では、6回8安打6失点(自責点4)でマウンドから引きずり降ろされた。

この試合は山本にとって「不運」のゲームでもあった。この時期、山本は登板機会2連敗中と不調の時期ではあったが、味方の失策なども重なり自己ワーストの1試合6失点。この日、1番・荻野貴司には2安打2打点、4番・レアードには左翼スタンドへ突き刺さる本塁打を浴びるなど3安打3打点と、ロッテの主力打線に捕まった。

今シーズン、山本 vs. ロッテ打線の対戦成績を見ると、藤岡裕大は打率.750(4-3)、レアードは打率.600(5-3)、佐藤都志也は打率.500(2-1)、荻野貴司は打率.429(7-3)。とくにレアードには今季2本塁打、通算3本塁打と一発に泣かされており、まさに“山本キラー”と言える存在だ。

■CSで好調のロッテ打者と対山本

山本にとって対戦打率4割以上の“苦手”打者が並ぶロッテ打線。しかし、そのロッテ打線が10月以降、成績が下降しているのは事実で、主な打者の月間打率は、

・藤岡裕大[vs.山本.750(4-3)]
9月.322(87-28)→10月.130(69-9)

・レアード[vs.山本.600(5-3)]
9月.282(85-24)→10月.210(81-17)

・佐藤都志也[vs.山本.500(2-1)]
9月.300(30-5)→10月.217(23-5)

・荻野貴司[vs.山本.429(7-3)]
9月.289 (90-26)→10月.275(80-22)

と、山本を攻略してきたロッテの打者が終盤戦から軒並み打率を下げている。

CSファーストステージ第1戦の楽天戦では、3回裏にレアードが逆転タイムリー、そして9回裏に佐藤都志也がサヨナラツーベースと殊勲の活躍。しかし、第2戦でレアードは4打数無安打と打棒が振るわず、このCS2戦のトータルで見ればレアードは8打数1安打、荻野貴司は8打数2安打と、まだ本調子とまではいかない数字だ。

一方、CSで活躍しているマーティン(6打数2安打1本塁打)、中村奨吾(8打数3安打)の2選手は、今季の対戦打率.143と、山本が圧倒的に抑え込んでいる。あとは“山本キラー”のレアードさえ封じれば、6失点と苦杯をなめた「5.19」のリベンジの可能性は十分。

5カ月半ぶりとなるオリックス・山本由伸 vs. ロッテ打線。「五分」の勝率からどちらが制するか、重要な一戦となるCSファイナルステージ第1戦から目が離せない。

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文・SPREAD編集部


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