【ダンス】熱量と厚みを増した2年目のDリーグ セカンドシーズンは待望の有観客で開幕

SEGA SAMMY LUX(C)D.LEAGUE 21-22
SEGA SAMMY LUX(C)D.LEAGUE 21-22

■ルールも改変、戦術の変化も要注目

SEGA SAMMY LUX(C)D.LEAGUE 21-22

一方、パフォーマンス順11番手、ラウンド1のトリを務めたSEGA SAMMY LUXは、踊り出しから16ビートをフルに使ったエネルギッシュで爆発力ある大迫力のステップが炸裂。「ダンサブル!」と叫びたくなる、見ている方もじっとしていられなくなるような勢いに満ちた踊りは、リーダーのCANDOOが「魂を込めて踊ることができた。生の、ライブのダンスが踊れた」と言った通り、その圧巻の高速ステップは、そこにいる人すべてのハートを掴んだ。

ラウンド後の会見でも、「観客の“圧”をリアルに感じて表現できたことが1位に繋がった」と有観客の有難さに言及したCANDOO。そして、「ファーストシーズンでメンバー皆がすごく成長した。Dリーガーとしての責任感やプライド、ダンスだけじゃない部分の成長も含めて、“分厚く”なった。もっともっと分厚くなる」と、彼が語った言葉は胸に強く残った。その意気が、Dリーグ全体に浸透し、実現してゆく様が見えるような気がしたのは筆者だけではないだろう。

どちらのチームも、オフシーズンには一般公開のワークショップ等を積極的に実施し、ファン作りの努力もしてきたという。自分たちのための練習だけでなく、そのように、Dリーグのミッションである「世界中すべての人に『ダンスのある人生を』もたらす」ための、ダンスの裾野を広げる地道な努力も、“ダンスの神様”はしっかりと見ていたのかもしれない。

ここからまた、約2週間隔で全12ラウンドという、非常に過酷なスケジュールで闘いが続いていくが、セカンドシーズンからはルールが改変され、12ラウンド後にチャンピオンシップへ進むチーム数が6チームとなる。「ワイルドカード」の適用により、レギュラーシーズンの上位4チームに加えて、ジャッジポイント1位のチームとオーディエンスポイント1位の2チームを加えた6チームによるトーナメント制によって優勝チームが決定する。また、さらに公平なジャッジを行うべく、8人中4名を占める“ダンサージャッジ”は、各ジャンルで権威あるダンサー8名によるローテーション制がとられるという。これらの改変により、勝ち残っていくために、採るべき戦術も変わってくるに違いない。

ことほど左様に、各チームの戦い方にまで思いを至らせるなど、観る側の面白味もさらに増して展開されることになるであろう、2年目の進化したDリーグ。チケットも現在は一般販売が開始され、ライブに足を運べるようになっている。時代の目撃者となるべく、ぜひ一度、今後日本のスポーツエンターテイメントの一角を占めることになるに違いない、“世界初のダンスリーグ”をライブで味わいに行ってみてはいかがだろう。

◆THE GREAT HEART of“8ROCKS” ブレイキン世界一のISSEI率いる熱き魂

◆Dリーグ唯一のガールズチーム「I’moon」が超えていくもの 「ダンスで新しい世界を」

◆日本中の「ダンサー」に幸せをもたらすDリーグ 魂までが踊りだす喜びがここにある

(C)D.LEAGUE 21-22

著者プロフィール

Naomi Ogawa Ross●クリエイティブ・ディレクター、ライター
『CREA Traveller』『週刊文春』のファッション&ライフスタイル・ディレクター、『文學界』の文藝編集者など、長年多岐に亘る雑誌メディア業に従事。宮古島ハイビスカス産業や再生可能エネルギー業界のクリエイティブ・ディレクターとしても活躍中。齢3歳で、松竹で歌舞伎プロデューサーをしていた亡父の導きのもと尾上流家元に日舞を習い始めた時からサルサに嵌る現在まで、心の本業はダンサー


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