【女子野球】イチローとのガチ勝負が話題 女子野球のすそ野は広がっている

18日に行われたイチローさん(シアトル・マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)が率いる草野球チーム「KOBE CHIBEN」と高校女子硬式野球選抜チームとのエキシビジョンマッチは大きな話題となった。同ゲームに「9番・投手」でスタメン出場したイチロー氏が手加減なしの投球で17個の三振を奪う中、打者・イチローさんを3打数無安打に抑え込んだ女子球児たちの健闘も光った。

◆「イチローが高校生と対戦し17奪三振 球界のレジェンドがK量産」と公式サイト

■女子高生ら感謝の言葉つづる

高校女子選抜チームの3番手で登板した吉安清(至学館)は、イチローさんをツーシームで投ゴロに打ち取り、動画アプリTikTokで87万人のフォロワーを持つ松本里乃(高知中央)はスライダーで二ゴロに抑えた。七回1死一、二塁のピンチでイチローさんを迎えた山口優生菜(クラーク記念国際仙台)は、なんと一ゴロ併殺に仕留めた。メジャーで盗塁王を獲得したこともあるイチローさんの足に疲労が溜まっていたことが併殺の要因だったとしても、泳がせて打ち取った姿は周囲をうならせた。

野球girl」のアカウントを持つ松本は試合後、「この試合の為に1カ月前から硬式ボールで練習してくださって、135キロのストレート、初めて体験したキレのあるインスラ、考え方全てが凄かったです。真剣に最後まで対戦して下さってありがとうございました。いい経験になりました」と、イチローさんらに向けて感謝の言葉を記した。

また、全日本女子野球連盟はFacebookを更新。「すべてが一流で懸命な姿に触れた選手達。考えること、思うこと、感じたことが多々あったはず。次世代の代表を担う選手達へ最高のプレゼントになりました」とつづり、こちらも手抜きなしで試合に臨んでくれたイチローさんらの言動に謝意を示した。

■拡大傾向にある女子の競技人口

女子野球を巡っては、女子プロ野球が今年公式戦を開催できず、事実上の消滅となるなど暗い話題もあったが、実は悪い話ばかりではない。例えば、全国高校女子硬式野球の加盟校は19年の32校から今年は43校に増えている。また、NPBが主催する小学生の全国大会「NPBガールズトーナメント」の出場チームは、13年は30だったが19年は42、今年は39(20年は新型コロナの影響で開催見送り)。すそ野が広がっていることをうかがわせる数字が出ており、少子高齢化が進む中、女子野球の競技人口はむしろ拡大傾向にあると見ていい。

さらに今夏、全国高校女子野球大会の決勝戦が初めて甲子園球場で行われ、“JK球児”がついに聖地でプレーした。そして、プロ野球界では今月に入り、巨人が女子硬式野球チームの創設を発表。12球団では西武の「埼玉西武ライオンズ・レディース」、阪神の「阪神タイガースWomen」に続き、女子野球チームを保持する3球団目となった。ちなみに、巨人には、今回のエキシビションマッチでイチロー氏を打ち取った吉安投手も加わる。

イチローさんとの対戦で脚光を浴びた女子野球。実は明るい兆しを見せており、今後はこちらへの注目も増しそうだ。

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文・SPREAD編集部


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