【NFL】第56回スーパーボウルは全体1位QB対決とスーパー新人に“三冠”レシーバー陣に注目

 

【NFL】第56回スーパーボウルは全体1位QB対決とスーパー新人に“三冠”レシーバー陣に注目
ベンガルズのQBジョー・バロウ(左)とラムズのQBマシュー・スタッフォード (C)Getty Images

■ラムズの守備はオールスタークラス

スーパーボウルのような大舞台で勝負のカギを握るのが守備力。そのディフェンスではラムズに分がありそうだ。最前線にアーロン・ドナルド、2列目に途中加入のボン・ミラー、最後尾にジェイレン・ラムジーとオールスター級が顔を揃える。チームのサック数はリーグ3位(50)。

ベンガルズのバロウは、リーグワーストの被サック数(51)でディビジョナル・プレーオフでも9サックを浴びただけに、ドナルドやミラーが前線からラッシュをかけて相手の得意なパス攻撃を分断したいところだ。

一方、ベンガルズ守備の要は移籍1年目のトレイ・ヘンドリクソン。チームとしては、2年連続で13サック以上を記録するパスラッシャーが前線からプレッシャーをかけ、イーライ・アップルらセカンダリー陣がビッグプレーを狙い、そこからリズムをつかみたい。

■キッキングの成否が勝負のカギ

ベンガルズとラムズともにプレーオフを決勝フィールドゴールで2試合連続制しているように、大一番ではキックの成否が勝敗の行方を大きく左右する。ベンガルズは新人のエバン・マクファーソンがポストシーズンで12本中12本成功とパーフェクト。しかも、ディビジョナル・プレーオフ、カンファレンス・チャンピオンシップで決めれば勝利という重圧のかかる場面でいずれも冷静に沈める新人離れした精神力が光る。

対してラムズのキッカーは、3年目のマット・ゲイ。ポストシーズンで9本中7本成功と悪くはないが、勢いでマクファーソンに軍配が上がる。

■ジンクスは関係あるか……

舞台となるSoFiスタジアムはラムズの本拠地だが、今年のスーパーボウルではベンガルズがホーム扱い。なんともややこしい話だが、スーパーボウルでは、AFCとNFCが交互にホーム扱いとなるので、今年はAFCの番だからベンガルズがホームとなる。

ホームチームはユニフォームの選択権があり、ベンガルズが選んだのは通常ホームで着用する黒のジャージ。ただ、ロードの白ジャージを着ているチームは、最近17回のスーパーボウルのうち14回優勝している。ベンガルズファンからは悲鳴が聞こえてきそうなデータだ。

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ラムズは、過去4回のスーパーボウル出場のうち3回で白ジャージを着用し、第34回時に勝利している。一方のベンガルズは過去2回で黒ジャージをまとい2連敗。両チームともユニフォームの選択には運がなさそうだが、果たしてジンクスは関係するのか。

スーパーボウルの醍醐味は、勝敗はもちろんのこと豪華アーティストが出演するハーフタイムショーも大きな見どころの一つ。今年の顔触れは、ケンドリック・ラマースヌープドッグ、エミネムメアリー・J・ブライジドクター・ドレーといったヒップホップファンなら垂涎のラインアップ。

この錚々たる5人のアーティストは、合わせて43のグラミー賞を受賞し、22のビルボードアルバム1位を生み出している。世界的イベントのスーパーボウルだからこそ実現した奇跡的なコラボレーションは、忘れられないメモリアルな12分間となるだろう。

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著者プロフィール

一野洋●スポーツライター

青山学院大学を卒業後、米軍厚木基地に就職。その後、NFLを題材にしたライターを目指して渡米。アメリカでは寿司職人を経て、日系フリーペーパーの編集者となりNFL、MLB、NBAなどを取材。帰国後はNFL日本語公式サイト、海外競馬サイトのディレクション業務などに従事した。現在は、NFL、Xリーグ、サーフィン、海外競馬、ゴルフ、テニスなど様々なスポーツを扱うスポーツライターとして活動中。

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