プロ野球のパ・リーグはソフトバンクが20年ぶりの開幕6連勝と好調な滑り出しを見せた。楽天と西武も4勝をマークし追走するが、1日からはソフトバンクと楽天の“首位攻防戦”が楽天生命パークで行われる。
◆【戦力分析】ソフトバンクは“変革期”でも充実の布陣 投打でネクストブレイク候補多数
■栗原離脱の穴を埋めるプロ15年目のベテラン
好調のソフトバンクだが、5番打者として開幕を迎えた栗原陵矢が3月30日の試合で負傷し、今季絶望の大怪我を負うハプニングに見舞われた。この状況で大きな期待を寄せられているのがプロ15年目のベテラン、中村晃だ。早速代役5番として起用されているが、楽天戦に向けては好材料が揃っている。
中村晃は開幕戦こそ4打数無安打だったが、3月30日のロッテ戦で猛打賞をマーク。栗原の代わりに5番起用された翌日の試合では、タイムリーを含む2安打に2四球を選んで全4打席で出塁。ここまで13打数7安打、打率.538となっている。
さらに昨季139試合に出場して打率.245だった中村晃にとって、楽天戦は昨季対戦打率.282で最も相性が良かった相手。このまま中村晃のバットが好調をキープできれば、ソフトバンクの連勝が伸びる可能性も高くなる。
対する楽天では、涌井秀章に注目。第1戦に先発予定だった則本昂大が、新型コロナウイルス陽性反応で急遽登板回避となり、代わりに涌井が先発することになった。
その涌井は中村晃に対して、2021年が3打数無安打、2020年も9打数1安打と抑え込んでいる。昨季は6勝8敗、防御率5.04と不甲斐ない成績に終わった右腕だが、対ソフトバンク戦は2試合(先発1試合)登板で計9イニング、自責点1、防御率1.00と対戦が少なかった中でもしっかりと抑え込んだ。今季初対決となる試合でソフトバンクの勢いを止められるかに注目だ。
◆【今週の決戦】中日・柳は広島・森下に意地を見せられるか 明暗分かれる明大の先輩後輩が“ニアミス”
◆【戦力分析】ソフトバンクは“変革期”でも充実の布陣 投打でネクストブレイク候補多数
◆オコエ瑠偉、小林誠司は今季が正念場 生き残りへ“崖っぷち”の男たち
記事提供:ベースボール・タイムズ
データ提供:野球DB