【プロ野球/戦力分析】ソフトバンクは“変革期”でも充実の布陣 投打でネクストブレイク候補多数

4年連続日本一から昨季は4位に終わったソフトバンク。投打の主力選手に故障者が続出し、2013年以来のBクラスでクライマックスシリーズ出場も逃した。7年間指揮を取った工藤公康監督に代わり、昨季まで2軍監督を務めた藤本博史新監督で迎える今季は、チームが新しく生まれ変わるシーズンになる。

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■藤本新監督は「究極の実務派監督」になる可能性も

【投手力】

★★★★☆

昨季は2ケタ勝利を挙げたのが千賀滉大のみの先発陣だが、実績のある中堅やベテランが多く、若手にも有望な選手が多い。絶対的エースの千賀に、2020年の投手2冠で昨季は開幕投手を務めてチームで唯一規定投球回に達した石川柊太と、17年最多勝の東浜巨を加えた3人を中心に、ベテランの和田毅、武田翔太がローテ候補。昨季途中退団から再獲得したレイと、MLB通算52勝をマークした新加入のチャットウッドの両外国人も先発入りが期待される。

若手では笠谷俊介や松本裕樹、杉山一樹、田中正義、スチュワートJr.などが先発とリリーフの両睨みでシーズンを迎えることになりそうだ。リリーフ陣は、FAで中日から又吉克樹を獲得。モイネロと嘉弥真新也の両左腕に、昨季40試合超に登板した津森宥紀と坂東湧梧、右ひじ手術から復活した甲斐野央など駒は揃っており、他にも田浦文丸や育成出身の大関友久、尾形崇斗など、ネクストブレイク候補も多数だ。

【打力】

★★★★☆

昨季は故障や五輪の関係で出場数が少なかったデスパイネとグラシアルの残留は明るい材料。日本人選手でレギュラーが決まっているのは大黒柱の柳田悠岐と昨季自身初の全試合出場を果たした栗原陵矢、捕手の甲斐拓也ぐらいで、各ポジションで熾烈な争いが繰り広げられそうだ。今宮健太が有力の遊撃には、新外国人のガルビスが加入したが、スイッチヒッターで内野ならどこでも守れる選手で、内野争いの台風の目になりそうだ。松田宣浩の衰えが懸念される三塁は、昨季7本塁打とブレイクの兆しを見せたリチャードが定位置を狙う。三森大貴が台頭した二塁には野村勇、外野の一角には正木智也など、即戦力ルーキーの動向も注目される。内外野で定位置を狙える中村晃や牧原大成、不振からの復活を目論む上林誠知や周東佑京など、選手層の厚さは他の追随を許さない。

【機動力】

★★★★☆

昨季のチーム盗塁数はリーグ2位の92。チームトップは周東の21だが、不振で70試合出場での数字だけに、定位置奪還すればこの数字はまだまだ伸びる。三森が16、牧原大が14で続き、栗原や柳田なども含めてレギュラークラスの選手で5盗塁以上が7人と、どこからでも足が使える布陣となっている。ファームでは19年ドラフト1位の佐藤直樹がリーグ4位の15盗塁をマークするなど、走攻守三拍子揃った逸材が多い。

【守備力】

★★★★☆

昨季のチーム失策数はリーグ最少の57と守備は堅い。チーム最多失策は松田の9だが、その他の内野手は全て5以下と、いわゆる穴になりそうな選手は少ない。遊撃手の今宮は名人の域にあり、内野の守備固め要員には高田知季や川瀬晃らが控える。外野では柳田が失策数こそ7とやや多いが、捕殺数も7と強肩ぶりはまだまだ健在だ。捕手は甲斐が昨季、初の全試合出場を果たし、盗塁阻止率はリーグダントツの.452と“甲斐キャノン”に衰えはない。

【采配】

★★★☆☆

リーグ優勝3回、日本一5回の工藤監督の後を継いだのが、昨季まで2軍監督を務めていた藤本新監督。南海時代を知る生粋のチームOBで、11年から打撃コーチ、3軍監督、2軍監督を歴任した。これまで王貞治、秋山幸二、工藤公康と、選手としてもビッグネームの監督が続いただけに、現役通算715安打の新監督はやや地味な印象も否めないが、10年以上に渡って一度もチームを離れることなく、様々なポストを務めた実績からチーム全体を知りつくしており、究極の実務派監督になる可能性も十分だ。

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記事提供:ベースボール・タイムズ
データ提供:野球DB


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