【プレミア】冨安健洋、3カ月ぶり先発で安定感 「凄まじい空中戦」と地元メディア

アーセナルの冨安健洋 (C)Getty Images

日本代表・アーセナル冨安健洋は、プレミアリーグ第35節、現地時間5月1日に行われたウエストハム戦に定位置の右サイドバックで先発出場。試合は、54分にガブリエル・マガリャンイスが勝ち越し弾を決め、アーセナルが2-1で勝利した。

冨安は、3-1で勝利した約1週間前のマンチェスター・ユナイテッド戦では、後半46分に途中出場し、1月20日以来となる実戦復帰を果たした。その際に、クリスティアーノ・ロナウドのイエローカードを誘うなど、短い時間の中でも印象的なプレーを見せていた。

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■データサイトによる地上戦勝率は100%

アーセナルは、左サイドバックに入っていたヌーノ・タヴァレスが高い位置をとり、冨安はやや低めの位置で守備的に構える。序盤から、空中戦ではさすがの強さを発揮。地上戦では、キレのあるドリブルを武器とするサイード・ベンラーマと対峙したが、身体をうまく入れながら対応して突破を許さず、安定した守備を見せた。データサイト「SofaScore」では、冨安の地上における1対1勝率は、試合を通じて3/3(100%)を記録している。

一方で、ビルドアップ時に彼らしくないパスミスが見られたように、まだ本調子とはいかないようだ。それでも、同サイドのFWブカヨ・サカが内側に入るタイミングで、その空いたスペースに走り込むなど、戦況を見極めながらのクレバーな攻撃参加も見られた。

地元メディア「フットボール・ロンドン」の冨安に対する採点は、チーム内で2番目に高い7点。「1対1の守備は素晴らしく、空中戦も凄まじい」と、守備面を特に高く評価した。その他、「ロンドン・イブニング・スタンダード」では7点、「WhoScored」では6.66点、シーズンを通しても6.89点など、各メディアからも及第点以上の評価を受けている。

■後半途中に負傷交代も、指揮官は「問題なし」

約3カ月ぶりの先発復帰にもかかわらず、チームにおける重要性を示した冨安だが、気になるのが、負傷の再発だ。後半32分、冨安はボールを自らピッチ外に出してその場に座り込み、長期離脱の原因になっていた左ふくらはぎをさすっていた。

一瞬、不安がよぎったが、「元々交代を予定していた」「脚がつっただけ」と、この状況を楽観視する声もある。実際、そのわずか30秒後には、セドリック・ソアレスが冨安に交代でピッチ入り。予期せぬ負傷にしては、対応が早すぎるように思える。交代後も特に治療を受けずベンチに座っており、試合終了後には、ピッチ内を歩いている姿が見受けられた。

アルテタ監督も、試合後の会見では「恐らく問題ない」とコメント。冨安本人のInstagramでは、「+3 Thank you for your support.4 to go!!!(3ポイント獲得、応援ありがとうございました。残り4試合!!!)」と試合後すぐに投稿され、ケガには特に触れていない。まだ安心できる状況ではないが、少なくとも大きな負傷ではなさそうだ。

■6年ぶりのCL権獲得に向け、冨安の存在は大きい

アーセナルの次節は、現地時間5月8日に行われる、リーズとのホーム戦。激しいプレスを軸にした、攻撃的なスタイルを特徴とするチームだ。MFトーマス・パーティやDFベン・ホワイト、DFキーラン・ティアニーなど、現在のアーセナルは守備の要に負傷者が多く、安定した守りを見せる冨安の存在は欠かせない。

2016/17年以降遠ざかっているチャンピオーズリーグの出場権獲得(4位以内)を果たすうえで、最重要といっても過言ではない、トッテナム(アーセナルと勝点2差の5位)との対戦が控えている。両者の戦いは「ノース・ロンドン・ダービー」と呼ばれ、イングランドで最も白熱するダービーの一つだ。加えて4位以内獲得のために勝利が必須なトッテナムは、ハリー・ケインやソン・フンミンらを軸に、序盤から果敢に攻めてくるだろう。

今シーズンも残り4試合。冨安はチームをCLという大舞台へ導く存在となれるか。

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文・紺野天地


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