【かしわ記念/馬連3点勝負】人気のテイエムサウスダンに警鐘 砂質“適性”から選ぶ「軸と穴」

5日、船橋競馬場にてダートマイル王決定戦、かしわ記念(JpnI、ダ1600m)が行われる。今年は連覇を狙う、地元船橋のカジノフォンテンをはじめ、ソリストサンダーインティと、昨年の1~3着馬が揃い踏み。

加えて、フェブラリーS2着のテイエムサウスダンや、成長著しい牝馬のショウナンナデシコなど、多士済々のメンバーが集う豪華な一戦となった。

◆【かしわ記念2022予想/馬連3点勝負の買い目・結論】船橋での実績を最重要視 「少点数で仕留める」

■似て非なる府中と船橋のマイル戦

左回りのマイル戦という特徴から、かしわ記念はフェブラリーSと密接な関係がある。事実、過去10年のかしわ記念で3着以内に入った30頭のうち、実に21頭が前走フェブラリーSからの臨戦だ。

しかし、ワンターンで争われる府中のフェブラリーSに対し、コーナー4つを回る船橋のかしわ記念は、同じマイル戦でも似て非なるもの。フェブラリーSの勝ち時計は、例年1分34~35秒台と、ある程度速い時計が要求される一方、かしわ記念の勝ち時計は、例年1分39~40秒台となっており、時計勝負というよりも、むしろ小回りへの対応力が勝敗を左右する。

さらに、フェブラリーSの高速決着で好成績を収めた馬が、かしわ記念で凡走を繰り返している事実も見逃せない。近5年でフェブラリーSの好走が評価され、かしわ記念1番人気に支持された例を明記すると、以下のようになる。

このように、フェブラリーSで1分35秒台後半と、時計を要するレースで結果を残した2頭は、かしわ記念でも引き続き好走しているが、1分35秒台前半より速い時計で走った馬は、かしわ記念では馬券圏内を外していることがわかる。

船橋のダートコースは2020年から砂の全面入れ替えを行い若干時計は速くなったが、それでも20年(ワイドファラオ)は勝ち時計1分38秒6、昨年(カジノフォンテン)は1分39秒3と、フェブラリーSより5秒前後も遅かった。つまり、船橋の「砂質」では、東京で求められるスピード適性は不要ということになり、むしろそのスピードがネックとなる。

■歓迎材料の少ないテイエムサウスダン

今年、注目を集めているテイエムサウスダンは、不安視されていたマイル戦を克服し、前走のフェブラリーSで2着に好走、この舞台で悲願のGI制覇を目論んでいる。これまでに、ダ1400mを中心に、交流重賞を含め重賞5勝の実力派。高知や浦和、園田でも勝ち星を挙げ、小回りへの対応力は優れており、ここでも主役を張るには十分な実績だ。

ただ、前走のフェブラリーSで1分34秒2と、破格の好時計で2着。マイル戦に加え、速い時計への決着に対応できたことは評価できるが、この結果が、時計の要するかしわ記念に直結するかどうかは、これまでの歴史を踏まえても、やや疑問符がつく。

1番人気に支持されそうな情勢だが、かしわ記念1番人気の成績は、過去10年で【0-3-3-4】と振るわず、11連敗中。さらに、3枠3番からの発走となるが、過去20年、3枠の馬は【0-2-2-21】と、唯一勝ち星を挙げていない鬼門の枠。テイエムサウスダンにとって、歓迎材料は少ない。

■急上昇の牝馬ショウナンナデシコだが…

中心に据えたいのはソリストサンダー。昨年は向正面で両サイドから挟まれる不利がありながら、大外を回ってハナ差の2着と、あと一歩のところでビッグタイトルを逃した。その後は、武蔵野S制覇を含め、マイルでは4戦してすべて掲示板に入る堅実派。

フェブラリーS4着の後、ドバイ・ゴドルフィンマイルでは、前が止まらない展開の中、世界の強豪を相手に4着と頑張って見せた。帰国初戦がカギを握りそうだが、7歳を迎えても衰えは見られず、海外遠征の経験を糧にして、昨年の雪辱を果たす。

昨年覇者のカジノフォンテンは、昨年の当レース以降、やや成績が低迷し、南関同士の前走も2着に敗れているが、JpnI2勝の実績は、ここに入れば上位の存在で無視はできない。【7-1-0-1】と船橋なら庭。地元の利を生かせば、連覇も夢ではない。

ショウナンナデシコは、エンプレス杯、マリーンカップと牝馬交流重賞を連勝し、今一番勢いに乗っている。前走は今回と同じ舞台で、57キロを背負いながら、2着に8馬身差をつける圧勝劇。そこから、背負い慣れた55キロで戦えるのは、自身にとっては恩恵だ。

しかし、過去10年、牝馬で馬券圏内に入った馬は1頭もおらず、15年サンビスタの2番人気5着が最高成績。牡馬相手の重賞は初参戦の彼女にとって、ここは厳しい戦いを強いられそうだ。


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