「もうひとつの五輪」と呼ばれる国際総合大会「ワールドゲームズ」が米アラバマ州バーミングハムで開催されるにあたり21日、日本代表の壮行会が東京都内ジャパン・オリンピックス・スクエアで行われ、各種競技の選手がその意気込みを語った。登壇した室伏広治スポーツ庁長官も「国際交流を深める絶好の機会。心身ともにベスト体調で臨んでほしい」とエールを送った。開幕は7月7日、17日までの日程で開催される。
ワールドゲームズは、アメリカンフットボール、ラクロス、スカッシュ、ダンススポーツ、スポーツクライミング、ソフトボールなどの「非五輪競技・種目」を中心とした国際総合大会。1981年7月にアメリカ・サンタクララで第1回大会が行われ、第6回大会は2001年に秋田で開催された。
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■「アメリカがおもてなしする番」と米首席公使
壮行会には、アメリカ大使館からレイモンド・グリーン首席公使も出席。「東京五輪では、日本のおもてなしを体験しました。ワールドゲームズでは、アメリカがおもてなしする番」とした上で、アラバマについても「公民権運動で重要な役割を果たした土地。伝説的野球選手ウイリー・メイズ、ハンク・アーロンの出身地でもあり、アラバマのスポーツの歴史に即席を残す機会」と選手を鼓舞。「最高のパフォーマンスを披露できるよう頑張ってください」と流暢な日本語で締めくくった。
今回、エアースポーツとしてドローンレースが初めて採用される。初めての代表選手となる齋藤三桂は「操作ミスですぐクラッシュしてしまう」と難易度の高い競技を説明、さらに「年齢性別問わずできる」とその魅力について語った。
過去、新しく五輪に採用された競技・種目は、そのほとんどが、このワールドゲームズから採択されており、「もうひとつの五輪」と称される所以となっている。今大会は、過去最多となる110の国と地域から約3600人のアスリートが集まり、日本からは過去最多となる21競技に142人が参加する。
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文・SPREAD編集部