【K-1】現王者・軍司泰斗、“中国の武尊”ワン・ジュングワン……群雄割拠の「フェザー級最強決定戦」を読む

 

【K-1】現王者・軍司泰斗、“中国の武尊”ワン・ジュングワン……群雄割拠の「フェザー級最強決定戦」を読む
(C)K-1

一回戦(3)椿原龍矢vs斗麗

椿原は、K-1では異質なアウトボクシングスタイルを売りとするファイター。当時の絶対王者・江川優生から2度勝利を収めたことで、多いに注目を集めた。現在は軍司にベルトを奪われたが、今回トーナメント制覇を成し遂げ、軍司との再戦を実現させたいところ。3ラウンドまで息が上がらずに縦横無尽にリングを動き回り、抜群のタイミングでハイキックなどを放ってくる。

筆者が選ぶベストバウトは、21年3月の江川優生戦。接戦となったが、最後まで自身のアウトボクシングスタイルを貫き、江川の執念を振り切った試合だ。

斗麗は、K-1&Krushでは無冠だが、その高い戦闘能力から次世代のスター候補として注目されるファイター。オランダの名門・マイクスジムでの修行経験も持つ男で、左右スイッチを器用に使いこなし、ヒザ蹴りやハイキックなど多彩に放ってくる。

筆者が選ぶベストバウトは、昨年9月の佑典戦。斗麗の当て感の良さを光った試合で、抜群のカウンターフックでKO勝利。そのポテンシャルの高さを発揮した試合だ。

▼試合展望
椿原は普段通り、ステップを使って動き、遠い距離からのパンチや蹴りを当てていくだろう。斗麗はいかにして、距離を詰めるか。両者ともスピードのあるミドルやカウンターのハイキック、フックのコンビネーションを持つため、ハイレベルな技術戦が予想される。お互いに決定打は許さない戦いを演じるため、接戦も予感される。

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一回戦(4)新美貴士vsワン・ジュングァン

新美は、上記で解説した椿原とはまさに真逆のスタイル。ガードを固めて、前へ前へ出続け、重いミドルやロー、そしてゴツゴツとしたパンチで削っていくスタイルを誇る。直近は2連敗中だが、フェザー級トップ戦線に位置することは間違いない。十分優勝の可能性を秘めている選手だ。

筆者が選ぶベストバウトは、2021年12月の篠塚辰樹戦。他団体で活躍してきた篠塚を相手に攻め続け、ボディへのミドルやヒザ蹴りで相手の心を折ってK0勝利を収めている。

ワン・ジュングァンは中国の武林風でキャリアを積み、その本能的なファイトスタイルから“中国の武尊”と呼ばれる。2017年9月には武尊と対戦し、判定負けしたが激戦を演じて注目を集めた。19年には武林風でK-1にも参戦したホルヘ・バレラにKO勝利、同年のONEチャンピオンシップでは那須川天心と戦ったフェデリコ・ローマを1ラウンドKO。19年12月にはONE世界ストロー級タイトルマッチまで上り詰めた。

筆者が選ぶベストバウトは、19年のフェデリコ・ローマ戦。1ラウンドから持ち前の右ストレートでダウンを奪い、武尊を彷彿とさせるフックの連打で圧巻のKO勝ち。高いポテンシャルを遺憾なく発揮していた。

▼試合展望
激しい打ち合い、そして削り合いが予想されるだろう。新美も前へ、ジュングァンも前へ出続け、ひたすらにパンチで打ち合う“これぞK-1”という戦いが見られそうだ。お互いにKO負けはないため、どれだけ相手にダメージを与え、ヒット数を奪えるかで勝負が決するだろう。延長まで突入する可能性も十分に高い一戦。

izukawaya