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【ジャックルマロワ賞/3連複4点勝負】日本馬バスラットレオンの一発期待も、巻き返し必至の“盲点”を突く

【ジャックルマロワ賞/3連複4点勝負】日本馬バスラットレオンの一発期待も、巻き返し必至の“盲点”を突く
バスラットレオン(C)ロイター

欧州マイル路線の最高峰レースに位置付けられるジャック・ル・マロワ賞(GI、芝直線1600m)は14日(日本時間22時55分)、仏・ドーヴィル競馬場で行われる。

今年は、近年でもまれにみるハイレベルなメンバー構成で、日本からはバスラットレオンが果敢に挑戦。98年タイキシャトル以来、24年ぶりの日本調教馬による戴冠となるか、注目の一戦となりそうだ。

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■3歳最強マイラー・コロエバスに不安なし

過去10年で5勝2着6回3着5回と、3歳馬に分がある当レース。中でも、3歳春にマイルGIを勝った馬が良績を上げており、今年は実績のある3歳馬が顔を揃えた。

なかでも、3歳世代の最強マイラー・コロエバスを中心に考えたい。今季初戦のGI・英2000ギニーでは、欧州最優秀2歳牡馬ネイティヴトレイルを退けGI初制覇。続くGI・セントジェームズパレスSも制し、GI・サセックスSでは、現役最強マイラー・バーイードとの直接対決を期待された。

しかし、左後肢に膿瘍が出て回避となり、決戦は幻に。矛先をここに向け、再起を図る一戦となる。直前まで出否が明らかにされず、状態面がどうかと囁かれているが、同じくマイル路線で有力視され、複数頭出しも考えられていたC.アップルビー厩舎の僚馬、ネイティヴトレイルとモダンゲームズは当レースを回避しており、参戦はコロエバス1頭のみで、ここは必勝態勢とも考えられる。

サセックスS回避の影響が嫌われ、人気を落とすようなら、逆においしい実力馬。大外9番ゲートに入った点も、揉まれずにスムーズなレースができる点も好材料と言えるだろう。

■牝馬優勢、インスパイラルの逆転も

3歳世代の牡馬最強マイラーがコロエバスなら、牝馬最強マイラーはインスパイラル。昨年は、欧州最優秀2歳牝馬に輝き、今季はGI・英1000ギニーの最有力候補に挙げられていたものの、体調が整わずに回避。始動戦となったGI・コロネーションSを制して、その存在感を見せつけ、世代ナンバーワンに輝いた。

前走のGI・ファルマスSこそ、同世代のプロスパラスヴォイッジの後塵を拝して2着に敗れたが、本調子を欠いていたもので、さほど心配する必要はない。

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レーティングは出走メンバー中1位で、鞍上は名手L.デットーリ。過去10年、牝馬の成績は、3勝2着1回3着3回と、数の上では分が悪いが、勝率、連対率、複勝率で見ると、牡馬・セン馬を上回っており、牝馬によるハンデはなく、逆転があるとすればこの馬だ。

■世界で揉まれた経験値をここでぶつける

日本から参戦するバスラットレオンも、チャンスのある1頭。前走のGI・サセックスSでは、バーイードの強さに圧倒されたが、果敢に逃げを打って、あわやの4着に好走。勝ち馬からはコンマ6秒差と、最低人気ながら、見せ場たっぷりのレース内容だった。

起伏の激しい英国グッドウッド競馬場のコースで、斤量61.5キロを背負っての内容なら、十分すぎるほどの好レース。今回は2キロ減って59.5キロで臨めるのは好材料だし、時計の出やすい平坦コースのドーヴィルなら、さらなる前進が見込める。

過去10年のサセックスS組は、2勝2着1回3着2回と、当レースとは好相性。ゴドルフィンマイルで鮮やかな逃げ切り勝ちを決めたように、再度その逃げ脚で、世界にその名を轟かせる時が来るかもしれない。

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