■日増しに大きくなる鎌田大地の存在
この試合の決勝点を奪った鎌田は第7節までを終了した今季のブンデスリーガにおいて、ドイツ紙『キッカー』の平均採点(1~6で採点し、1が最高、6が最低)で「2.60」を記録。この数字はリーグ全体のフィールド選手では首位ウニオン・ベルリンのFWシェラルド・ベッカーに次ぐ2位の高評価で、MF部門ではトップだ。
そんな「ブンデス最高のMF」は昨季のUEFAヨーロッパリーグで世界的強豪バルセロナらを破って優勝。そこから半年以上も好調をキープしている。これだけ好調が続くのは、「格を上げた」と表現するのが適切だ。
これまでの鎌田はリーグでのキャリアハイが5ゴールのみというアシスト役のパサーだったが、今季はすでに4ゴール。この日も多くの決定機を迎えたように、今季の彼はどんどんゴール前のスペースに走り込み、相手に脅威を与える選手へと脱皮したのだ。
そして、この日2列目でプレーした久保や伊東、MF堂安律(フライブルク)や三笘らが終始前を向いた状態でプレーし続けられたのは、トップ下の位置で確実にボールを収めた鎌田の存在あってこそだ。
相次ぐ負傷で完全にコンディションを崩したFW大迫勇也(ヴィッセル神戸)の代表復帰に目途が立っていないが、現在の鎌田のタスクは大迫に近いものがある。日増しに存在が大きくなる鎌田を最大限活かすための[4-2-3-1]は、世界仕様に向けた日本のメイン戦略となるのか。カタールW杯本番で機能するのか、期待も高まる。
◆【実際の映像】“ブンデス最高のMF”鎌田大地、アメリカ相手に奪った前半25分の先制点
◆森保ジャパンの欧州遠征、アメリカ戦は「仮想ドイツ」となるか 揺らぐ守備陣は主将交代も
◆森保ジャパン“最激戦区”3トップの現在地 W杯本番モードで挑む欧州遠征
文●新垣博之(しんがき・ひろゆき)









