Advertisement

【MLB】サイ・ヤング賞右腕のバーランダー、メッツ入団会見 同僚・千賀滉大へのアドバイス任せろ

【MLB】サイ・ヤング賞右腕のバーランダー、メッツ入団会見 同僚・千賀滉大へのアドバイス任せろ
メッツに入団したバーランダー(写真左)(C) Getty Images

2年総額8670万ドル(約121億円)でニューヨーク・メッツと契約したジャスティン・バーランダーが20日(日本時間21日)、入団会見を行った。前日には同じくメッツと契約した千賀滉大が会見を開いており、ローテーションの柱となる新加入選手の連続登場となった。会見場にはバーランダー夫人でスーパーモデルのケイト・アプトンが4歳の娘とともに現れ、米メディアはこちらにも注目し大いに盛り上がった。

◆メッツ入り千賀滉大、最多奪三振ノーラン・ライアンを継承する覚悟 背番号「34」に決定 

■シャーザーとの再共闘に興奮

メッツは今オフ、エースのジェイコブ・デグロムがフリーエージェント(FA)でテキサス・レンジャースへ移籍。ローテーションの再編成に迫られたチームは早くからバーランダーに白羽の矢をたて、交渉していたという。

サイ・ヤング賞3回受賞の大物右腕は当時を振り返り、「(オーナーの)スティーブ・コーエンとビリー・エプラーGMは早い段階から関心を示してくれた。スティーブとは初めから良い雰囲気で話すことができたが、野球のことはあまり話さなかった。お互いを知ることが目的という感じだった」と話した。そして、その会話の中でコーエン氏が描くビジョン(ワールドシリーズ制覇を目指す組織作りなど)に触れ、共感し加入を決めたという。

また、「マックスと再会する機会が訪れて非常に興奮している」とバーランダーが話したように、2枚看板を形成することになるマックス・シャーザーの存在も大きかった。2人は2010年から14年までデトロイト・タイガースで共闘。5年間で2人合わせて169勝を挙げており、サイ・ヤング賞もそれぞれ1回ずつ受賞している。タイガースを離れてからも連絡を取り合い、オフシーズンは一緒にトレーニングに励む仲だ。

「あれから10年近く経った現在、私たち2人はプロフェッショナルとして素晴らしい場所にいると思う。この新しい組織で一緒に前進し、お互いに成功してワールドシリーズ優勝を成し遂げることができたら、これ以上望むことはない」と抱負を述べた。

■メジャー屈指のローテ完成か

39歳のベテランとなったバーランダーに求められるのは自分の成績だけでなく、チームに好影響を与えること。「年齢を重ねて周囲にも目が向けられるようになった。仲間の手助けをしたいし、他の投手がアドバイスを求めてくればそれに応えたい」と話し、チームリーダーとしての自覚も明かした。

前日に会見した千賀は入団の決め手として両投手の存在を挙げており、「色々な話を聞いて学びたい」とコメントし、メジャーでの成長を誓っていた。レジェンド2人と千賀、カルロス・カラスコ、ホセ・キンタナらで組むメッツのローテはメジャー屈指。ワールドシリーズ制覇へ向けて陣容が整いつつある。

◆千賀滉大、ニューヨーク・メッツと5年102億円で合意

Advertisement


◆鈴木誠也や千賀滉大だけじゃない 米専門サイトが将来のMLB挑戦を期待する5選手

◆“令和の怪物”佐々木朗希に見えた「課題」 2023年は覚醒から完成へと向かうか

文●SPREAD編集部