女子ゴルフの国内メジャー第1戦・ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ(茨城県・茨城ゴルフ倶楽部 西コース / 6780ヤード、パー72)は5日、第2ラウンドが行われ、吉田優利が5バーディ、2ボギーの69で回り、通算4アンダーで単独首位に浮上した。4打差のイーブンパー2位タイに、小祝さくら、リ・ハナ(韓国)が並んだ。
◆【実際の映像】通算4アンダーで単独首位に浮上した吉田優利「強風で“ゴルフ力”が試される。楽しんで頑張りたい」
■アンダーパーは吉田のみ、60台は吉田と小祝のみ
ピンポジは初日ほどの難しさではないものの、深いラフと止まらないグリーンにてこずる選手が続出。2日目は午後に風が強まり、さらに難易度が増した。
そんな中、単独首位に立ったのが午前アウトスタートの吉田。10番でいきなりバーディ発進すると、11番以降は着実にパーセーブを重ねチャンスを待つ。圧巻は17番からの3連続バーディ。5アンダーまで伸ばし、独走態勢に入るかと思われた。
ところが、5番、6番と連続ボギーをたたく。7番もアプローチが寄らず、長めのパーパットを残したが、これをねじ込み悪い流れを止めた。最終9番、2打目をピン奥約3メートルにつけ、2日目もバーディ・フィニッシュを決めた。
クラブハウスリーダーとして後続を待つ形になった吉田だが、午後スタート組が強い風に翻弄され、軒並みスコアを落とし、逆に吉田との差が広がる展開に。その中で気を吐いたのが、4オーバー42位タイで出た小祝だ。
風に負けないショットでピンに寄せ、5つのバーディ(1ボギー)を量産。この日のベストスコアとなる68で回り、一気に2位タイまで順位を上げた。
3日目は午前中から風が吹き、午後に入って勢いが増す予報が出ている。難しいメジャーセッティングと相まって、決勝ラウンドも選手たちにとって厳しい戦いとなりそうだ。
■主な上位選手順位
上位選手の主な順位は以下の通り。
1位 / 4アンダー / 吉田優利
2位タイ / イーブンパー / 小祝さくら、リ・ハナ(韓国)
4位 / 1オーバー / イ・ソミ(韓国)
5位タイ / 2オーバー / 森田遥、竹田麗央、金澤志奈、岩井明愛
9位タイ / 3オーバー / 工藤優海、山下美夢有
キム・スジ(韓国)、上田桃子は4オーバー11位タイ。吉本ひかるは5オーバー13位タイ。パク・ミンジ(韓国)、申ジエ(韓国)、岩井千怜、安田祐香は6オーバー18位タイにつけている。
なお、有力選手のうち、菅沼菜々、高橋彩華、堀琴音、ささきしょうこ、藤田さいき、金田久美子、川﨑春花は予選落ちとなった。神谷そらは第2ラウンド開始前、稲見萌寧は同9番終了後に棄権した。
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文●河野道久