女子ゴルフの国内第18戦「資生堂 レディスオープン」（神奈川県・戸塚カントリー倶楽部／6605ヤード、パー72）は1日、第3ラウンドが行われ、宮田成華、岩井明愛、藤本麻子、桑木志帆の4人が通算7アンダーの首位に並んだ。1打差6アンダー5位に櫻井心那、2打差5アンダー6位に永井花奈がつけている。
◆【実際の映像】トップタイ浮上の岩井明愛、最終ホールで奪ったバーディパット
■強い雨と風が選手たちを試した一日
強い雨と風でスコアを崩す選手が続出、中断を挟みながら、いかに耐えてボギーを打たないかという展開になった3日目。
ハイスコアで終えたのは、雨の弱かった早い時間のスタートで貯金をした選手がほとんどという状況は、最終組にとって不利。しかし、永井と桑木は前半粘り強いゴルフを見せた。
永井は1番でボギーが先行するも、じれることなくパーでしのいぐ。桑木は2番でベタピンからバーディ、3番ボギー。6番でティーショットを右バンカーに入れ、2打目は出すだけのピンチ。だが、3打目がそのままカップインするかと思われたスーパーショット。7番でも長いパットをねじ込み、2ホール続けて値千金のパーセーブとなった。
9番、2人はともにバーディ・チャンスにつける。先に打った永井がど真ん中から沈めると、桑木も手前から入れ返し、7アンダーの首位で並んでバックナインへと向かった。
この間、差を詰めてきたのが、首位と3打差4アンダーで出た宮田。1番、3番とボギーが先行したが、5番、7番、9番バーディで前半1つスコアを伸ばした。後半に入って、12番、13番連続バーディで首位をとらえた。
後半、永井は難しい10番をボギーとするも、11番で10メートル超の長いパットを決めてバウンスバック。13番、ティーショットを左バンカーに入れ、4オン2パットのボギー。15番では3パットのボギーをたたき一歩後退。
桑木は後半に入りパーセーブを続けてきたが、15番で3オン2パットのボギー。この時点で宮田が単独首位に。しかし桑木も粘り、16番で取り返し再び首位に並ぶ。
終盤、真打登場とばかりに猛ラッシュをかけたのが、岩井ツインズの姉・明愛。前半スコアを1つ落としたが、後半13番、15番バーディ。上がりの17番、18番を連続バーディで締め、土壇場で首位に追いついた。
そしてナイスカムバックを見せたのが、最終組で回った藤本。前半1バーディ、4ボギーと3つ落としたが、後半一変する。12番でバーディが来ると、14番からは3連続バーディ、最終18番でもバーディパットをねじ込み、藤本も首位に並んでホールアウトした。
明日は天候も回復、風も今日よりは弱まる予報。宮田、桑木は初優勝、藤本は過去最長ブランク11年231日ぶりの2勝目をかけた戦いになる。明愛は3週連続の最終日最終組、ここ2戦2位の悔しさを晴らす2勝目を狙う。
■主な上位選手順位
上位選手の主な順位は以下の通り。
1位タイ／7アンダー／宮田成華、岩井明愛、藤本麻子、桑木志帆
5位／6アンダー／櫻井心那
6位／5アンダー／永井花奈
7位タイ／4アンダー／内田ことこ、菅沼菜々
吉田優利は3アンダー9位タイ。稲見萌寧は2アンダー14位タイ。安田祐香はイーブンパー24位タイにつけている。
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文●河野道久
