【ジャパンダートダービー/3連複4点勝負】ユティタムとミトノオーは“押さえ” 伏兵◎で高配当狙い

 

【ジャパンダートダービー/3連複4点勝負】ユティタムとミトノオーは“押さえ” 伏兵◎で高配当狙い

12日、大井競馬場で3歳ダート界の頂点を決める、ジャパンダートダービー(JpnI、ダ2000m)が行われる。来年から3歳のダート三冠路線が新たに整備され、本レースも施行時期やレース名が変更されることが決まっており、最後の“JDD”となるが、無敗の南関東三冠を狙う、地元大井のミックファイアを筆頭に、ミトノオーユティタムといった中央勢も猛者が集い、最後を飾るのに相応しい豪華なメンバーが揃った。ここでは有力馬、穴馬などを紐解いていきたい。

◆【ジャパンダートダービー2023予想/3連複4点勝負の結論・買い目】想定オッズ“2桁”の伏兵◎、相手も穴馬2頭含め万馬券狙い

■前走のパフォーマンスに惑わされてはいけない

過去10年、連対馬20頭中17頭が、4番人気以内の馬で占めており、人気サイドの馬から狙うのが鉄則ではあるが、近年は2020年のダノンファラオ(6人気)、21年キャッスルトップ(12人気)など、若干荒れ模様で、上位人気馬がアッサリ取りこぼすケースも目立っている。

ひとえに、前走の豪快な勝ちっぷりが目を引き、過剰な人気を集めたものの、そこまでの実力は持ち合わせていなかった、というパターンが多いのかもしれない。

以下、過去10年で、前走で2着以下に3馬身以上の差をつけて勝ち上がり、JDDで上位人気に支持されながら、勝ち切れなかった馬たちを列記してみる。

16年以前は、勝ち切れないまでも連対は確保し、大負けすることはなかったが、17年以降は、前走のパフォーマンスほど、本番でその力を発揮することができず、期待に応えられないケースが目立ち始めている。

今年も、ミックファイアミトノオーユティタムなど、上位人気に支持されそうな馬たちは、それぞれ圧巻のパフォーマンスを見せて勝ち上がり、JDDへ駒を進めてきた。その地力の高さは認めつつも、本番でその実力通りに結果を残すかどうか、正直疑ってかかる必要もある。

■ハイペースが予想され、後方待機勢に分がある

今年は近3走で圧倒的な逃げ切り勝ちを決めてきたミトノオーを筆頭に、ミックファイアやユティタムなど、人気を集めそうな3頭は、逃げ・先行の戦法を得意とする。加えて、テーオーリカードも近2走が逃げ切り勝ちで、ハナを奪いたいタイプ。そうなると、自然とペースは速くなりそうな展開が予想される。

前がやり合って、後方待機勢に分がありそうな中で、オーロイプラータの台頭に期待をかける。これまでキャリア9戦で、地道に一歩ずつ、未勝利から勝ち上がってきた本馬だが、9戦中5戦で上がり3F最速となる37秒台の切れ味が武器の1頭。

4走前の3歳1勝クラスでは、テーオーリカードが逃げて残る展開の中、最後方から一気にブチ抜き、1馬身1/4差をつける快勝劇。前走の2勝クラス鷹取特別でも、最後方から驚異の末脚で、古馬を相手に7馬身差の圧勝を演じて見せた。

勝ちっぷり、という点では、前記で記した通り、そのパフォーマンスを鵜呑みにすることはできない。しかしそれは、あくまで3歳馬同士の争いでのこと。古馬相手に、しかも2勝クラスのレベルの高いメンバー相手での一戦なら、その価値は高い。

前走鷹取特別は、過去10年で2着2回があり、3歳のオープン・重賞以外のレースを除けば、ステップレースとして一番結果を残している一戦。今回は11頭立てで、極端に後方の位置取りからレースを進めることは考えにくく、中団あたりにつけて、直線で一気の末脚を発揮できれば、差し切れるだけの力は備わっているだろう。

izukawaya