【POG2023-2024】母メジャーエンブレムの良血馬は“危険な人気馬” 「思い切りバッサリ切る」

 

【POG2023-2024】母メジャーエンブレムの良血馬は“危険な人気馬” 「思い切りバッサリ切る」

先週はイクイノックスの半妹ガルサブランカや、4億5100万円のホウオウプロサンゲが未勝利勝ちを果たすなど、期待の馬が順当に勝ち上がった。今週も新潟、小倉、札幌で、億越えの期待馬が続々とデビュー。どんなレースを見せてくれるか注目だ。

今回は今週の2歳戦(芝・ダート)の中から、東西の注目すべき3頭をピックアップして、勝負できるか否か、その能力を分析する。

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■ロールオブアームズ

新馬勝ち期待度 ★★☆☆☆
牝 (美)田村康仁
父:ロードカナロア 母:メジャーエンブレム

20日札幌2歳新馬(芝2000m)でデビュー。母は2015年阪神JF、16年NHKマイルCとGI2勝の良血馬。7月26日に札幌競馬場に入厩し、ここまで目立った時計は出せていないが、最終追い切りはダートコースで5F67秒7~1F12秒5をマークし、クローバー賞に出走するテラメリタに併入と、少しずつ動きも良くなってきた。とはいえ、まだ幼さの残る現状で、良くなるのはもう少し先か。兄姉も期待されながら、そこまでの活躍は見せておらず、勝ち味にも遅かった。この新馬戦はウインマクシマム、ウールデュボヌール、サトノオラシオンなど評判馬が揃っており、鞍上ルメールといえども厳しい戦いが予想される。人気先行になるようなら、思い切りバッサリ切る手もありだ。

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著者プロフィール

石川豊●いしかわゆたか
20代から競馬メディアに寄稿。「ユタカ人気」と言われた時代、武豊が騎乗する過剰人気馬をバッサリと切り捨てる馬券術を駆使し、年間回収率100%超に成功。以来、「1番人気の勝率は3割」を念頭に、残り7割の可能性を模索し、「危険な人気馬」理論を唱え続ける。