20日に札幌記念(GII、札幌芝2000m)を含めたWIN5対象レースが行われる。
JRAが指定する5つのレースで1着馬を当てるWIN5は、過去に5億円超えの高額配当を記録したこともある、まさに夢の馬券。先週は、的中票数33票、払戻金1314万1500円となり、先週以上の高配当を記録している。今週も荒れそうなレースが多く、引き続き高額配当に期待ができそうだ。
ここでは対象レースの過去10年データをベースに、WIN5を攻略する。
◆【札幌記念2023予想/危険な人気馬】海外帰りの有力一角は“消し”判断 「求められる適性が異なる」
Advertisement
目次
■メインは前走国内GI組から厳選
札幌記念は、直近5年、3連単配当額が2万円以下の堅い決着が続いているが、2017年と15年は20万超えと大荒れ。思わぬ伏兵が活躍する可能性も高いレースと見て良い。
人気傾向を見ると、7番人気以下の優勝はないものの、下位人気が馬券内に激走することもある。2017年には12番人気のナリタハリケーンがクビ差の2着、13年には14番人気のアンコイルドが3着に入るなど、波乱の立役者となった。
脚質では、逃げ【3.1.0.8】、先行【2.2.5.27】、差し【4.4.3.38】、追込【1.3.2.41】で差しが最多4勝を挙げているが、追込の1勝と2位1回はマクリによるもの。上がり3F1位が【2.7.3.2】、4角7番手以下【1.5.5.69】を見ても、後方一気は決まりにくい。
前走クラス別の傾向を見ると、GI組が【5.6.6.24】で他のクラスを圧倒。さらに前走GIで5着以内に入線した場合は【4.4.2.9】勝率21.1%を記録している。ただし、海外GI組は【0.1.1.9】と不振。狙うなら前走・国内GI組からとなる。
今回のメンバーではジャックドールとマテンロウレオが該当。WIN5メインはこの2頭に絞って突破する。
■大荒れ北九州記念は手広く
今回警戒すべきは、WIN3小倉11R・北九州記念。平均3連単配当額が59万6441円と毎年荒れに荒れており、2014年には395万3810円の高額配当を記録した。昨年も16番人気のボンボヤージが優勝という大波乱が起き、何が起こっても不思議ではないレースとなっている。今回はここが山場となる。
まずWIN1新潟10R・阿賀野川特別は、上がり3F1位が7勝と、最後の決め手勝負。ただし追込は0勝なので好位から中団で差せるグランドライン、ウインオーディン、エクセレントタイム、リアドの4頭で勝負する。続くWIN2札幌10R・手稲山特別は、札幌で開催された20年~22年のデータから分析する。本レースは2年連続で1番人気が優勝。20年も2番人気が1着となるなど、堅い決着になりやすい。ここは順当に上位人気が予想されるイズンシーラブリー、タリア、ミズノコキュウを押さえておく。
正念場のWIN3小倉11R・北九州記念は、1~4番人気が【2.7.5.26】勝率5.0%なのに対し、5~8番人気は【6.1.2.31】勝率15.0%。毎年のように上位人気が1着を逃している。脚質を見ると、逃げ0勝、先行4勝、差し5勝、追込1勝で差はないように見えるが、差し5勝のうち3勝はロングスパートを仕掛けている傾向がある。このデータを考慮すると、やや前が有利か。WIN3は幅広くサンキューユウガ、スマートリアン、テイエムスパーダ、ママコチャ、トゥラヴェスーラの5頭で勝負する。
WIN4新潟11R・NST賞は、逃げ4勝、先行3勝と前が有利な傾向にある。先行力があり、前走で1着となったチェイスザドリームが有力と見て、WIN4は一点突破を狙う。
結論は以下の通り。
WIN1:グランドライン、ウインオーディン、エクセレントタイム、リアド
WIN2:イズンシーラブリー、タリア、ミズノコキュウ
WIN3:サンキューユウガ、スマートリアン、テイエムスパーダ、ママコチャ、トゥラヴェスーラ
WIN4:チェイスザドリーム
WIN5:ジャックドール、マテンロウレオ
計120点
札幌記念2023 予想コラム一覧
騎手データ
◆【騎手データ】馬券内率100%の“鉄板条件”を発見 勝負強い名手2騎+穴は美浦の穴メーカー
追い切り診断
◆【追い切り診断】シャフリヤールを上回る「S」の最高評価 「競走馬として数段レベルアップした感」
◆【追い切り診断】ジャックドールに迫る「A」の高評価 「ここぞのタイミングでスッとギアチェンジに成功」
◆【追い切り診断】プログノーシスに並ぶ高評価は想定“6人気”前後 「大仕事をやってのけてもいい」
◆【追い切り診断】巻き返し期すGI馬がよもや「B」の低評価 「どうにもギアがなかなか上がらない…」
データ攻略
◆【データ攻略】10年前の“怪物牝馬”がフラッシュバック 「7/8」該当の5歳馬が混戦に終止符
◆【データ攻略】人気一角に「連対率80%」 シャフリヤールより“信頼度が高い”前走非ドバイ組の正体
◆【データ攻略】即消しはもったいない“ド級の穴馬” 「1.3.0.1」の条件替わりで期待値上昇
◆【データ攻略】本当に想定6人気以下? 伏兵扱いの穴馬に「3.2.0.2」該当
血統傾向
◆【血統傾向】想定“11人気”前後に波乱の資格 「ペースが速くなるほど一発の可能性秘める」
◆【血統傾向】前走敗戦で人気落ちの伏兵に注目 勝率「3割超」の好データが後押し
◆【血統傾向】“上級クラスで輝く”血統に妙味 単回収値「246」に上昇で激走ムード
穴馬予想
◆【穴馬アナライズ】単勝オッズ“30倍台”の刺客 「器用さに欠ける実績馬らに割って入る枠」
◆【穴馬アナライズ】前日“8人気”前後の伏兵 「ダノンベルーガより重い印を打ちたくなる存在」
◆【穴馬アナライズ】想定“6人気”以下の惑星 「実績のわりに人気もあまりなく、ここが狙い目」
◆【危険な人気馬】海外帰りの有力一角は“消し”判断 「求められる適性が異なる」
枠順傾向・初モノ馬券術・過去10年データなど
◆【枠順】ジャックドールの3枠は“4年連続馬券外” 単回収値「279」でベタ買いプラス収支の枠は……
◆【トリプルデータ】“9人気”前後に「5.2.4.16」 勝負気配漂う「黄金コンビ」
◆【札幌記念週/初モノ馬券術】日曜札幌6Rに妙味の4歳馬 「初ブリンカー&初コースで一変の可能性」
◆【前走ローテ】軸は“馬券内率50%”超の前走GI組も、危険をはらむ「勝率0%」の歴史
◆【脚質傾向】プログノーシスら差しに“黄信号” 4角7番手以下は過去10年「わずか1勝」
文●塚本元気(SPREAD編集部)