札幌競馬場ではサマー2000シリーズ第4戦の札幌記念(GII・芝2000m)が行われる。
札幌記念を分析するうえでカギを握る札幌の芝傾向について、前日の結果を元に分析していく。
◆【北九州記念2023予想/血統傾向】重賞初制覇の可能性 単回収値「236」に上昇する舞台替わりでアタマ候補
■前残り、内枠有利のトラックバイアス
【脚質】
土曜日の札幌で行われた芝レースは全7レースが行われ、4角先頭の馬が【6.0.0.1】と圧倒的な成績をマークしている。さらに、その他の連対馬についても先行勢が独占していた。
今週からCコースに替わった影響か、前残りの馬場傾向が顕著に現われている。
このような脚質傾向を考慮すると、札幌記念では逃げや先行脚質の馬に注意が必要。特に、大阪杯を逃げ切って勝利したジャックドールを推奨したい。
【騎手】
騎手別の成績を見ると、札幌リーディングを独走中の横山武史騎手が、土曜日も2勝2着1回をマークする活躍ぶりを見せた。
札幌記念ではダービー馬のシャフリヤールに騎乗予定。テン乗りではあるが、得意の札幌で勝ち星を加算できるか注目。
【枠】
1枠が3勝、2枠は勝ちこそないものの、2着3回と1、2枠の好走が目を引く。
例えば、7Rでは1枠に入った7番人気のマテンロウカノンが1着に激走。また9Rでも2枠に入った8番人気のケイアイクビラが2着に入るなど、穴馬の好走が多く、内枠有利な傾向と言える。
札幌記念においても1、2枠に入ったソーヴァリアント、ウインマリリン、ウインマイティーの3頭には注意が必要だ。
【血統】
血統傾向を見ると、ディープインパクト系やロベルト系の活躍が目立つ。特にディープインパクト系は2勝3着1回4着2回という好成績を収めている。
7番人気のマテンロウカノン(サトノダイヤモンド産駒)や8番人気のコスモエクスプレス(エイシンヒカリ産駒)など伏兵扱いされていた馬の一変も多い。スピード豊富なディープ産駒の活躍ぶりから現在の札幌はいわゆる「スピード馬場」だと言えそうだ。
札幌記念にはシャフリヤールとプログノーシスのディープインパクト産駒2頭が出走予定。血統面からは、この2頭を推奨したい。