【女子ゴルフ】菊地絵理香が2度目の地元優勝飾る、最終ラウンド中止でプレーオフ決着 ニトリレディス最終日

 

【女子ゴルフ】菊地絵理香が2度目の地元優勝飾る、最終ラウンド中止でプレーオフ決着 ニトリレディス最終日
菊地絵理香(C)Getty Images

女子ゴルフの国内第25戦「ニトリレディスゴルフトーナメント」(北海道・小樽カントリー倶楽部/6695ヤード、パー72)は27日、最終ラウンドが行われたが、雷雲接近による競技中断を経て、天候回復が望めないことから、競技の中止が決まった。

このため、第3ラウンドを通算9アンダー首位タイで終えた菊地絵理香申ジエ(韓国)、岩井明愛の3人がプレーオフを行い、菊地が1ホール目で優勝を決めた。ツアー通算6勝目、2度目の地元優勝となった。

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■ピンチが一転、菊地がパーで勝利つかむ

序盤から伸ばし合いとなった最終日。好スタートを切ったのは、首位タイで出た申。

1番、2番連続バーディで単独トップに立つと、4番パー3でもバーディ。4~5メートルと長めのパットがきっちり決まった。

早々にこれを捕らえたのが1打差8アンダー4位タイから出た上田桃子。前日は一筋の違いで入らないパットが多かったが、この日は1番、4番、6番、7番と次々にバーディパットを沈め、12アンダー首位の申に並んだ。

これを1打差で追うのが岩井ツインズの姉・明愛と川岸史果。明愛は3バーディ、1ボギーと2つ、川岸は3バーディ、ノーボギーと3つスコアを伸ばした。

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そんな折、申、明愛ら最終組が9番プレー中の10時26分、雷雲接近のため、競技が中断。約1時間後、競技再開のアナウンスがされるも、また雷鳴が鳴り響く。やがて激しい雨。

結局、荒天のため、最終ラウンドの競技不成立が決定。首位を捕らえていた上田にとっては残念な結果になった。そして優勝の行方は、第3ラウンド首位タイの菊地、申、明愛3人によるプレーオフに委ねられた。

競技中断から5時間後の15時30分、3人は17番パー3のティーイングエリアに立った。

1ホール目。申はピン奥に乗せたが、菊地はグリーン手前、明愛は手前のバンカーに捕まる。菊地のアプローチは寄せ切れず、ピン左手前。明愛はアゴが近く目玉という大ピンチ。それでも何とかグリーンに乗せる。だが、明愛のパーパットは外れる。

次いで、決めれば優勝という申のバーディパット。これが左を抜けて距離を残す。続けて申のパーパット。これが今度は右を抜ける。

一転、菊地は入れれば優勝というパーパットを迎える。慎重にアドレスを決めてパットを振り抜くと、ボールは真ん中からカップへ。右のこぶしを強く握り締め、笑顔のガッツポーズ。3試合連続となるプレーオフ決着は、地元の菊地に軍配が上がった。

■主な上位選手最終成績

上位選手の主な最終成績は以下の通り。

優勝/9アンダー/菊地絵理香
2位タイ/9アンダー/申ジエ、岩井明愛
4位タイ/8アンダー/セキ・ユウティン(中国)、内田ことこ、川岸史果、吉田優利、上田桃子
9位タイ/7アンダー/佐藤心結、蛭田みな美、原英莉花、竹田麗央

西郷真央は6アンダー13位タイ。神谷そら、アマチュアの馬場咲希、大会3連覇を目指した稲見萌寧は5アンダー16位タイ。岩井千怜は4アンダー21位タイに終わった。

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文●河野道久