女子ゴルフの国内第26戦「ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント」(北海道・ゴルフ5カントリー美唄コース/6472ヤード、パー72)が1日、開幕する。
昨季はプレーオフの末、セキ・ユウティン(中国)がツアー初優勝を飾った。今季は舞台を「ゴルフ5カントリー美唄コース」に移し、北海道シリーズの最終戦として行われる。翌週にメジャーを控え、選手たちはどんなプレーを見せてくれるのか。
◆連戦の北海道決戦 昨年覇者のセキ・ユウティンは吉田優利と 山下美夢有は申ジエと同組に
■チャンスホールでのバーディは必須
「ゴルフ5カントリー美唄コース」での開催は、2016年大会以来となる。その16年大会上位選手のスタッツから、勝つための条件をひもといていきたい。
以下は、上位3選手の大会期間中のバーディ数、ボギー数に着目したスタッツである。
ご覧の通り、優勝した穴井詩のバーディ数が最も多く、ボギー数は上位3選手とも1ラウンド1つ以内に抑えている。パー5でのバーディ数に着目すると、これも穴井が一番多い。つまり、チャンスホールでいかにバーディを積み上げられるかが鍵になるといえそうだ。
そう考えると、伸ばし合い・バーディ合戦の展開が予想される。当然、平均バーディ数上位選手が有利になるはずだ。優勝した穴井は16年度の平均バーディ数14位、申ジエは2位、イ・ボミ(ともに韓国)は3位と、いずれも上位につけていた。
そこで、今度は今季の平均バーディ数上位選手を見てみる。
見ての通り、そうそうたる名前が並んでいる。ここ数試合の調子を加味して考えるとしても、もう少しヒントが欲しい。ということで、先程触れた「チャンスホールでいかにバーディを積み上げられるか」との観点からパー5に着目、今季のパー5平均スコアを調べてみた。
これを見て驚いたのが、竹田麗央がパー5平均スコアで首位の山下美夢有に肉薄している点。竹田は平均バーディ数でも11位につけており、直近2試合で優勝争いするなど状態もいい。どこか1日、爆発的なスコアが出れば、竹田の初優勝は十分あり得るとみている。
平均バーディ数、パー5平均スコアとも上位の岩井明愛、川岸史果も有力な優勝候補となる。明愛は前週プレーオフ、川岸は2週連続トップ10入りと好調を維持している点も良い。
さらに、永久シードまであと2勝の申、ホステスプロ・穴井の名前も挙げたい。両選手とも歴代チャンピオンであり、高いモチベーションで臨んでくるのは間違いない。中でも、規定ラウンド数に至らず順位はないものの、申のパー5平均スコア4.7949は驚異的といえる。
伸ばし合いが予想される北海道シリーズ最終戦、果たしてどんなビッグスコアが飛び出すのか、期待は膨らむ。
初日の注目組だが、まずはメルセデス・ランキング1位の申、2位の山下、笠りつ子のペアリング。1番から10時00分にティーオフする。次に桑木志帆、岩井ツインズの妹・千怜、小祝さくらの組。10時10分、1番スタートとなる。そして岩井ツインズの姉・明愛、神谷そら、櫻井心那の組み合わせ。1番から10時20分にスタートする。
■有力選手のペアリング
なお、有力選手の主なペアリングは以下の通り。
1番スタート/8:10/内田ことこ、尾関彩美悠、大出瑞月
1番スタート/8:30/鶴岡果恋、佐藤心結、ペ・ソンウ(韓国)
1番スタート/8:40/川﨑春花、河本結、横峯さくら
1番スタート/9:00/大里桃子、永井花奈、山内日菜子
1番スタート/9:20/佐久間朱莉、木下彩、柏原明日架
1番スタート/9:30/高橋彩華、宮澤美咲、若林舞衣子
1番スタート/9:40/野澤真央、濱田茉優、青木瀬令奈
1番スタート/9:50/阿部未悠、木村彩子、イ・ナリ(韓国)
1番スタート/10:00/申ジエ、笠りつ子、山下美夢有
1番スタート/10:10/桑木志帆、岩井千怜、小祝さくら
1番スタート/10:20/岩井明愛、神谷そら、櫻井心那
1番スタート/10:30/吉田優利、穴井詩、セキ・ユウティン
1番スタート/10:40/ささきしょうこ、川岸史果、サイ・ペイイン(台湾)
1番スタート/10:50/永峰咲希、鈴木愛、吉本ひかる
10番スタート/9:30/六車日那乃(アマチュア)、竹田麗央、池ヶ谷瑠菜
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文●河野道久