今年のJBC3競走は3日、大井競馬場を舞台に行われる。メインを飾るJBCクラシック(JpnI、ダ2000m)は、史上初の帝王賞連覇を果たしたメイショウハリオと、昨年の当レース覇者テーオーケインズ、ともにGI3勝を誇るダート界の雄が激突。
割って入るのが、ウィルソンテソーロ、キングズソードといった新興勢力に、復活が待たれるノットゥルノといった面々。チャンピオンディスタンスでどんな戦いが繰り広げられるのか。
◆【JBCクラシック2023予想/3連単4点買い目】2強ワンツー決着は“買わない” 厳選4頭の3連単フォーメーション
■6度目の同期ライバル対決
メイショウハリオとテーオーケインズ。積み重ねたGIタイトルは、両者とも3勝ずつ。ともに馬齢は6歳で、同い年のダート界の雄が、今回で6度目の決戦を迎える。
2021年のチャンピオンズCが最初の対決で、1番人気に応えたテーオーケインズが第1ラウンドを勝利。当時、メイショウハリオは10番人気と伏兵の存在だった。2022年の平安Sもテーオーケインズが貫録を見せ、絶対王者に君臨するかと思われたが、同年の帝王賞でついにメイショウハリオが凱歌を上げ、ライバルに土をつけた。
その後は、2022年JBCクラシックでテーオーケインズが返り討ちを果たし、今年の帝王賞では、再びメイショウハリオが頂点に。一進一退の攻防を繰り広げてきたライバル対決は、テーオーケインズが3勝2敗と一歩リードを取るかたちで、今年のJBCクラシックに臨むことになる。
■大井ならメイショウハリオの出番
両者が激突したレースでは、どちらか一方が勝利を飾り、どちらか一方は3着以下に敗れている。両雄がワンツー決着を果たしたことはなく、それが馬券的中へ繋がる大きなポイントとなる。
テーオーケインズが勝利を飾ったコースは左回りの中京・盛岡であった一方、メイショウハリオが勝利した舞台は、2勝とも帝王賞で、今回と同舞台の大井ダ2000m。つまり、両者が相まみえる舞台では、それぞれ得意コースに見合った結果を得ていることになる。
となると、今回はメイショウハリオが勝つターン。今年はかしわ記念、帝王賞とGI連勝中で、今がピークとも思える出来。昨年の当レースでは盛岡の馬場がフィットせず5着に敗れたが、得意とする大井なら、磨きがかかった末脚を存分に発揮できるはず。ここはメイショウハリオを頭で勝負してみたい一戦だ。
■未知の魅力あふれるウィルソンテソーロ
両雄のワンツー決着がないと仮定するならば、割って入る存在は誰か。その筆頭はウィルソンテソーロだろう。今年に入って、かきつばた記念、マーキュリーC、白山大賞典と、交流重賞を3連勝。異なる距離、異なるコースでの連勝劇は並大抵のことではない。
スッと好位につけられるレースセンスの高さは、交流GIでも強力な武器となる。加えて、近3走とも上がり最速の時計で勝利を飾っており、瞬発力の高さも広い大井コースではプラスに働くだろう。
本家、米ブリーダーズカップクラシックには、同馬主のウシュバテソーロが出走し、ドバイワールドカップに続く世界制圧を目指している。本馬もまずは国内のGIで結果を残し、先輩に続きたいところ。今をときめくキタサンブラック産駒が、今度はダート界を制圧する日も近そうだ。