MLB公式は6日(日本時間7日)、全米野球記者協会(BBWAA)所属の記者投票で選出される主要4賞の最終候補を発表。
ロサンゼルス・エンゼルスからFAとなった大谷翔平がア・リーグ最優秀選手(MVP)、ニューヨーク・メッツの千賀滉大はナ・リーグ新人王の最終候補3名に残った。千賀と同じくデビュー1年目、ボストン・レッドソックスの吉田正尚はア・リーグ新人王候補に選出ならず。
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■来週以降、続々と発表予定
今季も、際立った活躍を見せた選手たちに贈られるMLB公式主要4賞の最終候補が出揃った。
注目のア・リーグMVPには大本命の大谷に加え、世界一を掴んだテキサス・レンジャーズの主砲ふたり、コーリー・シーガーとマーカス・セミエンが選出された。大谷は今季、打率.304、44本塁打、95打点、20盗塁、OPS1.066。日本選手として初の本塁打王、2010年のイチロー以来となる打率3割を達成するなど、圧巻のパフォーマンス。投手としても23試合に先発し10勝5敗、防御率3.14。132イニングを投げ、167奪三振を記録した。
また、ナ・リーグ新人王候補にはメッツの千賀が選出。今季は29試合に先発し、12勝7敗、防御率2.98。規定投球回にも到達し、202奪三振。日本選手のデビュー年では、野茂英雄、松坂大輔、ダルビッシュ有に続いて4人目のシーズン200奪三振を達成した。
千賀と同じくデビュー1年目の吉田は今季、打率.289、15本塁打、72打点、8盗塁、OPS.783。前半戦は打率.316で首位争いを演じるなど、本来の実力を遺憾なく発揮したが、オールスター以降打率.254と失速。この日発表された、ア・リーグ新人王の最終候補3名にも選出されなかった。
各賞の最終候補は以下の通り。新人王が13日(同14日)、MVPは16日(同17日)に『MLBネットワーク』の番組内で発表される。
各賞の最終候補一覧
ア・リーグMVP
大谷翔平(エンゼルス)
コーリー・シーガー(レンジャーズ)
マーカス・セミエン(レンジャーズ)
ナ・リーグMVP
ロナルド・アクーニャJr.(アトランタ・ブレーブス)
ムーキー・ベッツ(ロサンゼルス・ドジャース)
フレディ・フリーマン(ドジャース)
ア・リーグ サイ・ヤング賞
ゲリット・コール(ニューヨーク・ヤンキース)
ケビン・ゴーズマン(トロント・ブルージェイズ)
ソニー・グレイ(ミネソタ・ツインズ)
ナ・リーグ サイ・ヤング賞
ブレイク・スネル(サンディエゴ・パドレス)
ローガン・ウェブ(サンフランシスコ・ジャイアンツ)
ザック・ギャレン(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)
ア・リーグ新人王
ガナー・ヘンダーソン(ボルチモア・オリオールズ)
タナー・バイビー(クリーブランド・ガーディアンズ)
トリストン・カサス(レッドソックス)
ナ・リーグ新人王
コービン・キャロル(ダイヤモンドバックス)
ジェームス・アウトマン(ドジャース)
千賀滉大(メッツ)
ア・リーグ最優秀監督賞
ブルース・ボウチー(レンジャーズ)
ケビン・キャッシュ(タンパベイ・レイズ)
ブランドン・ハイド(オリオールズ)
ナ・リーグ最優秀監督賞
ブライアン・スニッカー(ブレーブス)
クレイグ・カウンセル(ミルウォーキー・ブルワーズ)
スキップ・シューマッカー(マイアミ・マーリンズ)
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(H.Ariga/SPREAD編集部)