大谷翔平投手は2023年シーズン、44本塁打を放ち自身初の打撃タイトルを獲得。メジャー史上初となる2度目の満票によるア・リーグMVPに輝き、フリーエージェント(FA)となった今オフも注目の的になるなど、ここ数年の活躍ぶりで二刀流選手としての地位をメジャーリーグで確立した。
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■2021年からの本格覚醒
MLB公式サイトのアンソニー・カストロビンス記者が公開した記事では、「6年前にショウヘイ・オオタニに関する初めての市場が開いた時、メジャーリーグの球団は約束するもの(二刀流でのプレー)が本当なのか疑問に思った」と言及した。
日本では北海道日本ハムファイターズでキャリアを積んでいたものの、大谷がアメリカの舞台で投打二刀流として活躍できるかには懐疑的な目が向けられていた。
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さらに、「当時オオタニの挑戦にかかる費用はわずか(ポスティング料2,000万ドル、契約金のボーナス最大数百万ドル)で、幹部、コーチ、スカウトたちがその可能性に欠ける価値はあった」と23歳だった大谷をリスク少なく獲得できる状況だったことに触れ、「仲間の選手は怪我のリスク、スケジュールなどのストレスがあり疑問だった」と未知数だったことを明かした。
それでも大谷は渡米1年目に投げては4勝、打っては22本塁打を放ち新人王を獲得。故障や打撃不振に見舞われたシーズンを経て、2021年からの3シーズンは二刀流として大車輪の活躍。結果でその実力をアメリカに認めさせた。
カストロビンス記者は、「オオタニが2021年から23年にかけて見せてきた歴史的で魅力的、前例のない成功は当然のことと考えるべきではない」と、大谷が見せてきた活躍に最大級の評価を与えている。
今オフにFAとなり“大谷争奪戦”が展開されているが、29歳を迎えた二刀流選手は年々成長を重ね、その実力でメジャーリーグにおいての常識も変えさせたといえるだろう。
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(Y.Imoto/SPREAD編集部)