■日本、欧州勢はバッサリ切る
今年の日本勢はやや小粒な印象。マッドクールは前走スプリンターズSでハナ差の2着と、わずかの差でGIタイトルを逃してしまった。充実ぶりはうかがえるが、いまだ重賞未勝利の身。2走前のCBC賞では1番人気9着に敗れるなど、絶対的な信頼は置けず、強力な香港勢が相手では厳しい戦いとなりそう。
また、ジャスパークローネも逃げて自分の形が作れれば渋太いが、今回はビクターザウィナーも逃げたいクチで、競られる展開となれば厳しいか。応援したい気持ちはあるが、日本勢はバッサリ切る。
加えて、直線競馬が主流の欧州勢、イソップスフェイブルズ、ハイフィールドプリンセスに関しては、力は認めつつもコーナーを曲がる経験値が乏しいのが懸念材料。欧州勢の馬券圏内は、過去10年で2013年アイルランドのソールパワーの2着があるだけで、かなり分が悪い。
結論としては、ラッキースワイネスの1着固定で3連単勝負。相手には、ウェリントン、ビクターザウィナー、サイトサクセスを厚めに買いつつ、20、22年と2ケタ人気の香港馬が波乱を起こしており、デュークワイ、ラッキーウィズユーの香港勢も加えて、好配当の演出を期待したい。
◎(1)ラッキースワイネス
◯(2)ウェリントン
▲(5)ビクターザウィナー
△(4)サイトサクセス
△(7)デュークワイ
△(9)ラッキーウィズユー
3連単1着流し(20点)
1着固定:1
相手:2、5、4、7、9
◆【香港国際競走2023】「ナミュールvs.25億獲得の賞金王」日本馬出走レースの放送予定・予想・ブックメーカーオッズ・馬券発売etc.
◆【香港ヴァーズ2023予想/馬連4点】レーベンスティール、ジェラルディーナら出走/香港勢バッサリ “馬券内率41%”穴をあけるなら……
◆【コラム|香港国際競走】血のライバル「神姬・ディヴィーナと吉典娜・ジェラルディーナ」 異国の地で勝利目指す同志へ
◆著者プロフィール
石川豊●いしかわゆたか
20代から競馬メディアに寄稿。「ユタカ人気」と言われた時代、武豊が騎乗する過剰人気馬をバッサリと切り捨てる馬券術を駆使し、年間回収率100%超に成功。以来、「1番人気の勝率は3割」を念頭に、残り7割の可能性を模索し、「危険な人気馬」理論を唱え続ける。