【香港ヴァーズ/馬連4点】香港勢バッサリ “馬券内率41%”穴をあけるなら……

 

【香港ヴァーズ/馬連4点】香港勢バッサリ “馬券内率41%”穴をあけるなら……
香港ヴァーズ2023出走馬

10日、香港・シャティン競馬場にて香港国際競走が行われる。先陣を切って発走するのが、クラシックディスタンスの頂点を争う香港ヴァーズ(GI・芝2400m)。日本からは大将格と目されていたシャフリヤールが出走を回避し、ジェラルディーナレーベンスティールゼッフィーロの3頭が参戦。立ちはだかるのが、名門厩舎が送り出す欧州勢の2騎か。9頭立てと手頃な頭数ながら、どこからでも狙える混戦模様だ。

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■名門A.オブライエン調教師が、4回目制覇を狙う

過去10年で日本勢が4勝、欧州勢が4勝、香港勢が2勝と、星を分け合っている印象の香港ヴァーズ。しかし、今年は例年以上に香港勢が手薄なメンバーで、ここは日本vs欧州という構図になりそうだ。

そんな中、レース最多の3勝をマークしているアイルランドのA.オブライエン厩舎が送り出してきたのが、3歳牝馬のウォームハートだ。ヨークシャーオークス、ヴェルメイユ賞と二つのGI制覇を果たしており、欧州の牝馬ではトップクラスの実力馬。

前走のブリーダーズCフィリー&メアターフでは、距離不安がありながら小回りコース、芝2000mに対応してクビ差の2着と好戦し、昨年の香港ヴァーズ勝ち馬・ウインマリリンにも先着を果たしている。今回は初めて牡馬が相手となるが、適距離で戦えることに加え、斤量53キロは大きなアドバンテージ。十分に太刀打ち可能だろう。

■日本勢はどの馬にもチャンスあり

日本勢の実績最上位は、昨年のエリザベス女王杯を制したジェラルディーナとなるが、今年は牡馬が相手のGIを中心に使われているものの、5戦して一度も好走できていない。勝ち鞍はすべて1800mと2200mで、非根幹距離では強さを発揮しており、根幹距離は向かない印象がある。ここでは押さえにとどめたい。

レーベンスティールは2走前のラジオNIKKEI賞では、鞍上のミスリードの印象で3着に敗れたが、一番強い競馬を見せていたのがこの馬。続く前走のセントライト記念では、皐月賞馬ソールオリエンスを完封し、重賞初制覇を成し遂げ、見立て通りに能力開花を示してくれた。

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初めての海外遠征で初距離と、乗り越えるべきハードルは高いが、デビューから大きく崩れない安定性は魅力的。継続してJ.モレイラが騎乗できる点も強みで、勢いに乗ってビッグタイトル獲得があっても何ら驚けない。

一方、勢いに乗っているという点では、ゼッフィーロも可能性十分な1頭。2走前のオールカマーでは2着タイトルホルダーと同タイムで3着に好走。前走のアルゼンチン共和国杯では、鞍上の好騎乗も光っていたが、上がり最速の切れ味を発揮して重賞初制覇を果たした。

こちらも大きく崩れない安定性があり、血統背景からもシャティンへの馬場適性は高そうな印象。距離経験値ではレーベンスティールよりも優れており、鞍上D.レーンなら一発があってもおかしくない。