【MLB】ダルビッシュ有、半年ぶりの実戦で最速155キロ 指揮官「ユウは本当に良かった」 ドジャースとの開幕戦へ向けて調整順調

 

【MLB】ダルビッシュ有、半年ぶりの実戦で最速155キロ 指揮官「ユウは本当に良かった」 ドジャースとの開幕戦へ向けて調整順調
(左)松井裕樹と(右)ダルビッシュ有(C)ロイター

パドレスダルビッシュ有投手が27日(日本時間28日)、米アリゾナ州ピオリアで行われたロイヤルズとのオープン戦に登板。今キャンプでは初の実戦となったが、2回を投げて2安打無失点3奪三振と好投した。試合はパドレスが6-3で勝利。MLB公式サイトや米地元紙『サンディエゴ・ユニオン・トリビューン』などが試合の様子を伝えている。

◆【実際の動画】「最速155キロ!」ダルビッシュ有、プロ20年目もボールキレキレ!2回無失点3奪三振で順調な仕上がり

■2回を2安打無失点3奪三振と上々の内容

ダルビッシュは昨季、右肘を痛めて離脱。実戦登板は8月25日のブルワーズ戦以来、半年ぶりとなったが、不安を感じさせない投球を披露した。

初回を三者凡退で立ち上がると、2回も先頭から2者連続三振。ここから連打を浴びて一、三塁のピンチを招いたが、後続を中飛に仕留めて無失点で切り抜けた。この日は2回34球を投げて、2安打無失点3奪三振という内容で、ストレートの最速は96マイル(約155キロ)を計測した。

チームを率いるマイク・シルト監督は試合後、「ユウは本当に良かった。すべてのボールが効果的によく動いていた。スピンの感じも良かった」と称賛した。
昨季のダルビッシュはWBCに参加するため急ピッチで仕上げたが、今季は以前のルーティンに戻した様子。「(今キャンプは)ここまでいい形で進んでいる。自分の技術を磨き、きょうのような実戦の場などで取り組みたいことにトライできている。試合に出ながら調整できるのは、シーズンへ向かう準備としては本当にいいこと」とコメントした。

■SNSで復帰に携わってくれた人たちに感謝

久しぶりの実戦登板については「(僕にとって)春季トレーニングでの最初のゲームだから、まずは試合の雰囲気がどんなものか、それを思い出し、試合勘を取り戻すことが重要だった。ゲームの中で、あれをやろうこれもやろうという意識はあまりなかった。ただ、試合というものを感じたかった」と振り返った。

また、当初の予定では先日のオープン戦で登板する予定だったが、これを回避。後ろ倒しとなったことについては「本当はもっと早く試合で投げられたら良かったんだけどね」と苦笑い。「ルーベン(ニエブラ投手コーチ)が、僕が投げた最初のライブBPを見て、試合に出るための準備が整っていないし、投球も安定していないと思ったんだ」と内幕を明かした。

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3月20日にスタートする韓国での開幕シリーズへ向けて「間に合わせるように準備をするのが、現在の目標」と話したダルビッシュ。試合後には自身のX(旧ツイッター)を更新し、「昨年8月以来の試合に投げてきました。調子も良く、2回無失点でした。復帰に携わってくださった方々に感謝しています」とつづった。

現状、開幕投手はジョー・マスグローブ投手かダルビッシュが務めるとされている。ドジャースとの開幕カードで大谷翔平投手相手に投げるのか。注目度は高まるばかりだ。

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文●SPREAD編集部