三代目山の神・神野大地がMGCへ自信「自分のコースだったと、最後に勝ったときにそれが言えれば」

 

三代目山の神・神野大地がMGCへ自信「自分のコースだったと、最後に勝ったときにそれが言えれば」

6月3日、東京五輪へ出場の日本代表を選考する『マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)』の出場選手発表が都内で行われ、登壇した神野大地選手が意気込みを語った。

神野選手は青山学院大学の在籍時代に箱根駅伝で『三代目山の神』と注目され、2015年からの4連覇に大きく貢献した。

神野選手は会見で「山の神としてのプレッシャーに負けてきた部分があって、自分自身の思うような結果が出ない日々でした」と心境を吐露。

自身の目標である東京オリンピックへのメダル獲得に向け、今シーズンはケニアやエチオピアで武者修行をしているという。

日々の継続と努力こそ大事なもの

2020年8月9日に行われる東京オリンピック男子マラソンは、暑いコンディションになることが予想される。その選考レースとなるMGCも暑いコンディションを想定し、今年の9月15日開催となる。

「これは僕自身にはチャンスがあると思います」と神野選手は冷静に分析。

MGCまでの残り3カ月。走り込み合宿などを中心に長野県での高地トレーニングを組んでいる。「MGCの10日前まで他の選手がやらないような挑戦をして、そこで勝負したいなと思っています」と作戦を立てていることを告白していた。

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続けて「2020年のオリンピックが東京に決まってから、そしてMGCの開催が決まってから、僕は明確な目標を掲げ努力を続けてきています」と話した。

さらにMGCの試走を最近行ったようで、神野選手は最後の5kmの上りが厳しいことを実感。

「短いけれど壁のような坂があって、ゴールの新宮外苑までも上りが続きます。35km地点で10番手であっても、僕はそこで逆転できると思います。一発逆転、サヨナラ満塁ホームランを打ちたいなと思っています」と『山の神』の本領発揮が観られそうだ。

神野選手のイメージトレーニングでは、38km地点で5~6番手を走っている最中、「この1kmを1番速いペースで走っているのは神野です」と実況されている様子が思い浮かんでいる。

「これまで日本のトップ選手がこれほど集まる大会はなかった。ものすごく注目を浴びると思っているので、しっかり結果を出したい」と意気込んだ。

陸上をやり始めた時代は実力がなかったという神野選手。そこからスタートし、これまで周囲の選手以上に努力を重ねてきた。

神野選手は「やっとMGC出場権を取れて、戦える領域にきた。だからこそケニアやエチオピアで修行して勝負する。挑戦なしに僕は勝てないと思っています」と引き続き努力していくことを宣言した。

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